2014年02月27日

「居酒屋道楽」太田和彦

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居酒屋の達人がまたまたあちこちの店を飲み歩きます。

東京に限らず、伊豆大島(東京都ですが)、広島、山形、横浜、大阪・・・・。

今回は章ごとにそれぞれテーマというか目的があって面白かったです。

山本周五郎や藤沢周平ゆかりの地を飲み歩いたり。

当時開通した地下鉄大江戸線で居酒屋巡りをしたり。

椎名誠氏も登場して一緒にさくら鍋をつついたりもしておられます。

それにしても仕事とはいえ、飲み屋を何軒もはしごするのもなかなか大変なことです。

私も以前は7軒とかはしごしましたけど、最後はへろへろですしね。(笑)

今はもう1軒だけで楽しむようにしています。

そうそうあちこちも行っていられませんしね。

ましてや全国となると。

なので著者の本でいつも満喫させていただいています。

ラベル:グルメ本
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2014年02月25日

「旅うなぎ 料理人季蔵捕物控」和田はつ子

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シリーズ第五弾。

料理人の季蔵は裏の顔を持っています。

小料理屋『塩梅屋』の二代目亭主として商いをしつつ、北町奉行の烏谷椋十郎の下で世に潜む悪を成敗しているのです・・・・。

連作短編集。

四話が収められています。

「想い筍」、「早水無月」、「鯛供養」、「旅うなぎ」。

どれも料理を絡ませた話作りです。

そしていつものことながらどの話でも人が死にます。(笑)

どうやらそれらの事件の裏には元締めがいるようなのです。

季蔵と烏谷はその元締めを裁くのですが、その正体は・・・・。

第一弾からずっと読んでいて感想を書いていますが、やはり今回も同じですね。

ひどい・・・・。

事件の動機や展開が薄っぺらく、作者の脳内で都合よくトントン拍子に進みすぎ。

例えば「旅うなぎ」で季蔵がいきなりつばめの巣を覗いたのには仰け反りました。(笑)

そりゃ作者の脳内では都合よく準備されていたのかもしれませんが。

読むほうとしては「はぁ?」です。

現在シリーズ二十二弾まで出ています。

文句を言いつつもすべて購入済みです。

ある意味この低空飛行をどこまで続けるのか楽しみなシリーズです。(笑)

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2014年02月23日

「デンデラ」佐藤友哉

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北国の雪深いその村は70歳になると『お山参り』をするのが決まりごとでした。

早い話が『姥捨て』です。

斎藤カユも息子に連れられ『お参り場』に連れてこられました。

あとは極楽浄土に旅立つだけです。

雪の積もった『お参り場』でひたすら極楽浄土への旅立ちを祈った斎藤カユですが、意識が遠ざかるとき老婆の声を聞きました。

目が覚めたのは極楽浄土ではなく現実です。

見覚えのある老婆たちがいます。

そこは『デンデラ』と呼ばれる『お山参り』で生き残った老婆たちが作り上げた集落でした。

自分たちを捨てた『村』に復讐しようと企てている襲撃派の老婆たち。

その反対の穏健派の老婆たち。

そんな彼女たちで成り立っている集落に助けられた斎藤カユですが、どちらにも属しません。

やがてその『デンデラ』を羆が襲います。

生活を守るため老婆たちは羆と対決するのですが・・・・。

姥捨て山というモチーフをベースに、しかしその先の世界があるんだという話です。

捨てられた老婆たちだけで自分たちの理想郷を創ろうとしている。

しかし目の前の現実はかなり厳しい。

雪に囲まれた世界で食糧はカツカツです。

そんな状況に羆の襲来。

ですます調の敬体で書かれた文章は柔らかく淡々として客観的ですが、描かれている内容は壮絶です。

老婆たちと羆の死闘は凄まじ過ぎます。

それにしても達者な50人の老婆たち。

現実の芸能界では『モーニング娘。』やら『AKB48』やらといった若い女性のグループが世間を賑わせましたが、それを老婆に置き換えたような設定でもあります。

女は強し・・・・。

ラベル:小説
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2014年02月21日

「夏目房之介の漫画学 マンガでマンガを読む」夏目房之介

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いろんな人がマンガについて評論しておられますけども、本書は他に例のないマンガ評論本です。

紹介するマンガの絵をすべて著者が模写しておられるんですよね。

そして自身で描いてみて線について詳しく分析しておられる。

絵のタッチまでなかなかマネできるものではありません。

これはすごいことです。

著者自身マンガ評論家でありマンガ家でもあります。

だからというわけではないですが、そのようなことも可能なんですね。

しかし本書中に描かれている著者のオリジナルは全然面白くない。

まあそんなものですね。

いしかわじゅん氏もそうですが、自身が描かれる作品よりも評論のほうが面白い。(笑)

ラベル:漫画本
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2014年02月19日

「サービスの天才たち」野地秩嘉

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サービスに携わるいろんな人を取材しておられる著者。

サービスシリーズ(?)としてすでに何冊も本を出しておられます。

「サービスの達人たち」 「サービスの裏方たち」など。

今回は「サービスの天才たち」です。

7人のサービスマンが紹介されています。

最初は「高倉健を魅了するバーバーショップ」ということで、散髪屋さんが紹介されています。

俳優の高倉健氏が惚れ込んで贔屓にしておられるとのこと。

散髪屋さんは大勢いらっしゃいますが、鋏1本(だけではないですけどね)で仕事するその内容にどれほどの違いがあるのか。

それがある(らしい)んですよねぇ。

著者も実際に体験して納得しておられます。

他にもいろいろ紹介しておられるのですが、タイトルの「天才たち」というのはちょっと違うのではと思いました。

もちろんこの本に登場する人たちは皆さん素晴らしい。

ですけど「天才」というのとは違うでしょう。

私なら「サービスの職人たち」とタイトルしたいところです。

それぞれ紹介されている人たちは、「天才」ではなく「努力の職人」だと思います。

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