2014年02月07日

「食い道楽ひとり旅」柏井壽

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旅にはやはりグルメが付き物だと思うのですが、この著者は食べるのを目的としてひとり旅をされます。

それは必ずしも豪華な食事ではありません。

いちばん最初の章ではトルコライス。

これを目的に京都からわざわざ長崎へ。

数百円の料理のために交通費をいくらかけてんだか。(笑)

交通手段は夜行列車。

デバ地下で白ワインやら刺身盛り合わせやら焼き海苔やらを購入し、車内でなんと手巻き寿司。

ぬかりありませんなぁ。

徹底して食べることを楽しんでおられます。

次の章では金沢で寿司三昧と贅沢な旅でしたが。

ちょっとオヤジの愚痴的な文章が鼻についたりもしましたが、なかなか楽しく読めました。

ラベル:グルメ本
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2014年02月05日

「魚藍観音記」筒井康隆

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短編集です。

筒井康隆らしい作品がびっしりと。

表題作はなんと孫悟空が観音菩薩とセックスするという内容。

噂を聞きつけた釈迦や閻魔大王まで見に来る始末。

なんとも罰当たりな作品です。(笑)

「分裂病による建築の諸相」など筒井節の本領発揮。

分裂病は筒井センセイでしょ、とツッコミたくなる傑作です。

「馬」も不条理でとぼけた味わいがあってよかったですね。

「作中の死」や「虚に棲むひと」は現実と虚構が混沌としてくる作者お得意の手法。

「谷間の豪族」はどことなくシュールで、淡々とした静謐さの中にさりげない不気味さがあるというか。

筒井康隆ならではの世界を堪能できる一冊です。

ラベル:小説
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2014年02月03日

「群青」宮木あや子

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世界的なピアニストの由紀子は病気療養のため沖縄の南風原島を訪れます。

そこで出会ったのが漁師の龍二。

由紀子は既婚者で夫が連れ戻そうとやってきますが、夫の元に戻る気はなく龍二と一緒になり涼子を産みます。

しかしその後由紀子は他界。

高校を卒業した涼子は幼馴染みの漁師である一也と結婚を望むのですが、龍二に反対されます。

一也は龍二に認めてもらうため深く海に潜り赤い珊瑚を取ろうとしたのですが、命を落としてしまいます。

涼子は精神に異常をきたし、殻に閉じこもってしまいます・・・・。

龍二と由紀子、娘の涼子と一也、親子2世代の一途でピュアな恋愛が描かれています。

そして龍二と涼子の親娘の葛藤。

一也と共に幼馴染みだった大介の涼子への想い。

繊細で重苦しい苦悩が読んでいて切なく伝わってきます。

気になったのは後半に亡くなった由紀子が幽霊のように登場するんですね。

といっても登場人物には関わらず、娘を見守る存在としてのナレーションでの登場ですが。

ファンタジーだったんですか、これ。(笑)

個人的にはこのような演出にがっかりです。

こういうのは無しで最後まで読ませてほしかった。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

「本は寝ころんで」小林信彦

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ブックガイドなエッセイです。

いろんな本をすべて寝て読んできたという著者。

個人的には寝て読むとけっこう疲れるんですけどね。(笑)

さて、内容は2部に分かれています。

第1部はミステリーなどのベストテン。

主に海外のミステリーなので私にとってはあまり実用的ではありません。

できるだけ海外の小説も読むようには心掛けているのですが。

第2部は読書日記です。

著者の趣味で映画関係の本が多く紹介されています。

私は映画のことはよくわからないのですが、しかし紹介されている内容は面白く読めました。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする