2014年02月05日

「魚藍観音記」筒井康隆

Cimg2327

短編集です。

筒井康隆らしい作品がびっしりと。

表題作はなんと孫悟空が観音菩薩とセックスするという内容。

噂を聞きつけた釈迦や閻魔大王まで見に来る始末。

なんとも罰当たりな作品です。(笑)

「分裂病による建築の諸相」など筒井節の本領発揮。

分裂病は筒井センセイでしょ、とツッコミたくなる傑作です。

「馬」も不条理でとぼけた味わいがあってよかったですね。

「作中の死」や「虚に棲むひと」は現実と虚構が混沌としてくる作者お得意の手法。

「谷間の豪族」はどことなくシュールで、淡々とした静謐さの中にさりげない不気味さがあるというか。

筒井康隆ならではの世界を堪能できる一冊です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする