2014年03月21日

「東京現代建築ほめ殺し」建築三酔人

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街中にはいろんなデザインの建物があります。

感心するようなものだったり、なんじゃこりゃと思うようなものだったり。

この本は東京のいろんな有名ビルをほめ殺すという主旨です。

私は大阪の人間ですのでここで紹介されているビルの実物は見たことありません。

しかし東京都庁舎だのフジテレビだのはテレビや写真で見たことがあります。

アサヒの「ウンコビル」というのも噂には聞いていました。

それぞれやはり有名な建築家の手によるものなんですね。

そして当然のことながらいろんなコンセプトがある。

わかったようなわからんような。(笑)

建築家もいろいろと考えて設計しておられるようで。

これを読んでいろんなビルを見る目が変わってきました。

ちょっと変わったデザインのビルなど見ると、ネットで検索してみたりしてます。

名のある建築家の設計なのかなぁ、とか。

ところでタイトルの「ほめ殺し」ですが、そんな表現を用いるほどの毒気は感じませんでしたけどね。

業界の人が読めばまた感じ方が違うのでしょうか。

posted by たろちゃん at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 『け』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月19日

「眉山」さだまさし

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東京で働いている咲子には故郷の徳島で一人暮らししていた母がいます。

3年前にパーキンソン病になった母は介護認定してもらい、営んでいた飲み屋をあっさり畳んでケアハウスに入居しました。

そんな母が末期癌となり数ヶ月の命と宣告されます。

母は密かに献体の手続きをしていました。

死んだあとに自分の体を医学生の解剖実習用に提供するというものです。

さすがに咲子は心情的に受け入れることができません。

そして自分が死んでから開けるようにと母は咲子にひとつの箱を残します。

箱に込められた母の思いとは・・・・。

さだまさし氏の小説を読むのはこれで3冊目ですが、相変わらず上手いなぁと思います。

ツボを心得ておられる。

でもそれがちょっとあざとくも感じたりするんですけどね。

「感動するでしょ。泣けるでしょ」と。

そのあたり浅田次郎っぽい。(笑)

しかしまあ私は素直にまずまずいい話だなと思いました。

ラベル:小説
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2014年03月17日

「秋のめざめ」円地文子

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新劇女優の藤子の家庭は複雑です。

夫とのあいだに愛はありません。

中学生の息子は精神的に難があります。

そんな藤子の前に現れた教育研究所の木原。

息子の問題を通じて二人は急速に接近します・・・・。

ちょっとこれは散漫な気がして馴染めませんでした。

というのは、トータルで見ると藤子が主人公であるのですが、最初は藤子の姪である麻枝で始まるんですね。

なるほど麻枝がこの物語の主人公なのだなと思っていると藤子が登場して、あれ、どちらの人物を書きたいんだろと。

と思っていたら木原に話は移ります。

この3人のあいだを視点がいったりきたりしてどうも落ち着きません。

そして藤子が木原に惹かれることに私は説得力を感じませんでした。

男女の愛やら結婚やら親子やらといったようなことを描いておられるのですが、どうも入り込めませんでした。

藤子に視点を固定していればじっくりと堪能できたのに、と思えます。

ラベル:小説
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2014年03月15日

「だらしな日記 食事と体脂肪と読書の因果関係を考察する」藤田香織

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書評家の著者は30代前半(当時)。

掃除や洗濯が大嫌い。

1週間くらい風呂に入らなかったりもするし、毎日下着を替えなかったりもする。

体を動かすことも嫌。

でも食べることは大好き。

なのでもちろんデブです。

いやもう完全に女を捨てておられます。

そんなだらしない毎日を綴った日記。

なので「だらしな日記」なんですね。

内容は毎日の食事、体脂肪、その日の行動、読んだ本。

国民年金を払っていないという記述が堂々とあり、銀行口座を差し押さえられたなんてのを読みますと、社会人としてもこの人どうなのよと。(笑)

絶対に私の周りにはいてほしくないタイプですが、そんなの大きなお世話ですよね。

ただ珍獣を見る感じで読むとこれはこれで面白い。

ここまで自分を晒け出す芸風はあっぱれです。

自虐的な日記であり、食べ物日記でもあり、読書日記でもある。

ひまつぶしにふさわしい本です。

posted by たろちゃん at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月13日

「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」三上延

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北鎌倉の駅に沿った狭い通りには古い家々が並んでいます。

そんな中にある「ビブリア古書堂」という年季の入った古本屋。

店主の篠川栞子は若くて美人。

初対面の人とはまともに話ができないほど極端な人見知りです。

ですが古書のことになるととたんに饒舌になり、並大抵ではない知識を披露します。

ある日、祖母が大事にしていた夏目漱石全集の一冊にあるサインを鑑定してもらおうと五浦大輔が店を訪れます。

サインを鑑定した栞子はその存分な知識を駆使して思わぬ秘密を解き明かすのです。

それがきっかけで入院中の彼女に頼まれ、「ビブリア古書堂」の店番をするようになった大輔。

いろんな古書にまつわる客が店を訪れ、栞子が謎を解き明かしていくのですが・・・・。

いまさらながら読んでみました、「ビブリア古書堂の事件手帖」。

いいですねぇ。

栞子さんのキャラに萌えです。(笑)

連作短編の形式になっており、その話ごとに一冊の古書が取り上げられタイトルにもなっています。

なので本好きにとっては実に楽しい内容です。

ミステリーとして読むとちょっと浅いですが、しかしこの作品の魅力は他にあります。

“大人のライトノベル”というメディアワークス文庫のコンセプト、なのでキャラや語り口がラノベ的。

表紙のイラストや口絵のカラーイラストもそうですね。

越島はぐ氏の絵がいい。

そして北鎌倉(どんな土地か知りませんけども 笑)という舞台、古本屋、古書というセピア色な設定。

なにより篠川栞子のキャラ。

これらが見事に融合した作品だと思います。

即、続編も購入。

これから楽しませていただきます。

posted by たろちゃん at 04:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする