2014年03月01日

2月の一冊

2月に読んだのは以下の14冊。
 
・「本は寝ころんで」小林信彦
・「群青」宮木あや子
・「魚藍観音記」筒井康隆
・「食い道楽ひとり旅」柏井壽
・「体の贈り物」レベッカ・ブラウン
・「食物のある風景」池波志乃
・「リコン日記。」井原美紀
・「エスプレッソとバニラ」伊東悠香
・「味のぐるり」入江相政
・「サービスの天才たち」野地秩嘉
・「夏目房之介の漫画学 マンガでマンガを読む」夏目房之介
・「デンデラ」佐藤友哉
・「旅うなぎ 料理人季蔵捕物控」和田はつ子
・「居酒屋道楽」太田和彦

「本は寝ころんで」、著者の読書記録なわけですすが、タイトルは堅苦しく読んできたつもりはないというような意味なんでしょうね。

でも寝転んで読むとけっこう疲れます、私は。(笑)

「群青」、ピュアな恋愛小説であり、親子の絆の小説でもあります。

後半ファンタジーで脚色したのは個人的に残念です。

「魚藍観音記」、表題作や「分裂病による建築の諸相」など、スラップスティックな筒井康隆いまだ健在なりと感慨深い。

シュールで純文学風な作品もあり、筒井文学を堪能できる1冊です。

「食い道楽ひとり旅」、決して高級な食事だけをよしとするのではなく、駅の立ち食いそばも愛する著者。

列車の中でさえも食を楽しむのを怠らない姿勢がいい。

「体の贈り物」、翻訳ものはあまり好きではありませんが、これは素直な文章でよかったです。

内容もじんわりと染み入りました。

「食物のある風景」、生まれ育った東京下町の前半、年の半分は過ごすという沖縄の話の後半。

どちらもその土地に根ざした食べ物を紹介しておられます。

「リコン日記。」、しかしまあ凄まじいダンナもいたもので。

もしかしたら既婚女性必読の書かも。(笑)

「エスプレッソとバニラ」、小説としての出来はやれやれといったところです。

が、単純明快に書きたいことだけを書き読みたいことだけを読むような供給と需要もありでしょう。

「味のぐるり」、出版は昭和51年。

食に関してだけではなく、交友関係などで登場する人物たちにも興味深いものがあります。

「サービスの天才たち」、カリスマだなんだといろんなジャンルの店員が取り上げられたりしますが、どうしてもミーハーで一時的な感がありますよね。

この本ではメジャーなメディアには取り上げられませんが、地に足をつけて仕事しておられる職人さんたちが紹介されています。

「夏目房之介の漫画学 マンガでマンガを読む」、紹介する作品の絵を模写して分析するという面白い切り口の評論です。

これがなかなか達者なんです。

「デンデラ」、姥捨て山の発展系。

老婆と羆の戦いが凄まじい。

「旅うなぎ 料理人季蔵捕物控」、シリーズ4弾を飛ばして5弾を読んでしまいました。

それはともかく、相変わらずイマイチな内容でした。

「居酒屋道楽」、全国の居酒屋巡りで有名な著者。

ガイドブックにはない味わいがあります。

さてさて今月の1冊。

「魚藍観音記」か「デンデラ」しかないですね。

「群青」が次点。

う~ん、やはり「魚藍観音記」でしょうか。

「デンデラ」も楽しめたんですけど老婆たちのキャラが老婆らしからぬラノベ的で。

だからこその物語ではあるのですが、それがちょっと引っかかったんですよね。

やはり筒井康隆の境地に比べると・・・・。

というわけで今月は「魚藍観音記」に決定です。

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posted by たろちゃん at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする