2014年03月07日

「エスケイプ/アブセント」絲山秋子

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「エスケイプ」の主人公は左翼な活動を続けてきた40歳。

何に対して闘争してるんだか、この歳になってようやく目覚めます。

託児所を始める妹の手伝いをするまえに一人旅。

とりあえず京都に到着するのですが。

そこで知り合ったのがバンジャマンという胡散臭い神父。

その神父の教会(といっても長屋)に居候するのですが・・・・。

主人公には双子の弟がおり、その弟を主人公にしたのが「アブセント」です。

革命だの闘争だのなんだの、今からすれば苦笑してしまうようなことを真剣にやっていたんですよね、団塊の世代の人たちは。

じゃあ当時イケイケだったそれらの人たちは今はどうなのか。

ほとんどがしょーもないただのジジイです。

それはともかく、この作品の主人公は2006年で40歳という設定ですからずっと若い。

なのでこの年代の人間に団塊世代のような種火も燃料もあるわけない。

そこにフランス語をしゃべられないフランス人の似非神父が絡むわけです。

似非と似非のハリボテですよね。

「アブセント」ではそんな兄に反発する弟が描かれています。

双子でありながら水と油のような関係です。

それでも離れ離れになりながらお互いを意識していたりして。

まあどちらも自分探しの物語といえましょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする