北鎌倉の駅に沿った狭い通りには古い家々が並んでいます。
そんな中にある「ビブリア古書堂」という年季の入った古本屋。
店主の篠川栞子は若くて美人。
初対面の人とはまともに話ができないほど極端な人見知りです。
ですが古書のことになるととたんに饒舌になり、並大抵ではない知識を披露します。
ある日、祖母が大事にしていた夏目漱石全集の一冊にあるサインを鑑定してもらおうと五浦大輔が店を訪れます。
サインを鑑定した栞子はその存分な知識を駆使して思わぬ秘密を解き明かすのです。
それがきっかけで入院中の彼女に頼まれ、「ビブリア古書堂」の店番をするようになった大輔。
いろんな古書にまつわる客が店を訪れ、栞子が謎を解き明かしていくのですが・・・・。
いまさらながら読んでみました、「ビブリア古書堂の事件手帖」。
いいですねぇ。
栞子さんのキャラに萌えです。(笑)
連作短編の形式になっており、その話ごとに一冊の古書が取り上げられタイトルにもなっています。
なので本好きにとっては実に楽しい内容です。
ミステリーとして読むとちょっと浅いですが、しかしこの作品の魅力は他にあります。
“大人のライトノベル”というメディアワークス文庫のコンセプト、なのでキャラや語り口がラノベ的。
表紙のイラストや口絵のカラーイラストもそうですね。
越島はぐ氏の絵がいい。
そして北鎌倉(どんな土地か知りませんけども 笑)という舞台、古本屋、古書というセピア色な設定。
なにより篠川栞子のキャラ。
これらが見事に融合した作品だと思います。
即、続編も購入。
これから楽しませていただきます。