新聞に掲載されたB級な記事を重箱の隅をつつくようにして発掘し、纏めて見解を加えたのがこの本です。
その幅は昭和31年から平成2年まで。
脱力系な記事がたっぷりと紹介されています。
それらの記事に見られるのはその当時の時代性です。
もちろん時代を象徴するような風俗にまつわる記事を選んで紹介されているのでしょうが、意識して選ばなくとも滲み出るものはあるかもしれません。
太陽族なんて言葉が出てきます。
フラフープやアメリカンクラッカーなんてのも。
これらは当然今の若い人たちは知らない流行ですよね。
この本が出版されたのが平成2年。
なので紹介されている最新の記事でも平成2年なわけで。
この年に生まれた人はすでに成人しています。
今からすればますます時代を感じますね。
昭和63年の記事では『またドラクエⅢ脅し取られる』なんてのが紹介されています。
中学生が買ったばかりのケームソフトを脅し取られるという話です。
そういえば昔のようにゲームソフトの発売日に行列し、ニュースで取り上げるというのはなくなりましたよね。
事件もやはり時代に沿うということなんでしょう。
ラベル:エッセイ