7編の作品が収められた短編集です。
表題作はパッチワークの作家である妻と失業して主夫をしている夫の話。
飼い犬を亡くしたストレスからか、妻は普通の食事を受け付けなくなります。
食事といえば寝る前にスナック菓子をビールで流し込むだけ。
これではいけないと夫は料理を勉強して妻に食べさせるのですが、カロリーの高い料理ばかり。
やがて妻は異常なほど太り始めて・・・・。
どの作品も心理サスペンスというかホラーというか。
SFの要素もあったりしますね。
不幸な結末を迎えるのですが、でも当人ははたして不幸なのかなと考えさせられたりします。
はたから見て不幸であっても当人にとっては案外幸せなのかも。
私は「水球」と「青らむ空のうつろのなかに」がよかったです。
ラベル:小説