シリーズ第3弾です。
今回は連作短編形式。
4編が収録されています。
表題作「涼宮ハルヒの退屈」は、ハルヒが地元の草野球大会に出場すると宣言します。
SOS団のメンバーを始めとして、キョンのクラスメートやら妹、朝比奈さんのクラスメートなどを寄せ集めての即席チームで参加。
相手は3年連続優勝の大学生チームです。
もちろんボコボコ。
しかしハルヒの機嫌が悪くなるにつれ皆の知らないところで灰色の閉鎖空間が広がり始め、このままいくととんでもないことに。
事情を察知したチームメイトの古泉一樹の判断により、同じくチームメイトの長門有希の力で無理やりホームラン連発の逆転勝利を収めるのですが・・・・。
前作はちょっと作者が苦しかったのかなという印象を受けたのですが、今回はそのようなこともなく楽しめました。
バラエティがありましたし。
「孤島症候群」では嵐の孤島が舞台という“クローズドサークル”といわれるミステリーです。
ミステリーとしてはまったくお粗末ですが、もちろん作者は本格的なミステリーに挑戦しようなどとは思っておられないでしょう。
ごはんにかけるふりかけとしてそのような設定を利用しただけです。
なるほどシリーズ中にこういうのもありでしょうね。
ある意味なんでもありな設定をできるわけですが、それが作者の苦しみでもあり読者の楽しみでもありましょう。
さて、次作はどのように楽しませてくだいますか。
ラベル:小説