将棋界史上最強ともいわれた故・大山康晴(十五世名人)。
そう評価されるにじゅうぶんな記録を残しておられます。
最盛期には五冠(名人・十段・王将・王位・棋聖)を独占。
また名人13連覇18期の記録はいまだ破られていません。
時代を中原誠(十六世名人)に譲り、谷川や羽生といった世代が台頭してきた後も生涯現役のままA級に君臨し続けました。
これはすごいことです。
あの谷川浩司(十七世名人資格保持者)も今年B級1組へ降級しましたしね。
そんな大山氏が書かれた本書。
生涯を将棋に打ち込んでこられた氏の将棋観、人生観が詰まっています。
ジャンルがまったく違う職業に就く人にとっても、得られるものが多々ある一冊ではないでしょうか。
ラベル:エッセイ