2014年06月09日

「セブン-イレブンおでん部会 ヒット商品開発の裏側」吉岡秀子

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『セブン-イレブン』。

日本のコンビニの元祖ですね。

私の住んでいる大阪でもあちこちで見かけるようになってきました。

大阪はやはりローソンですからね。

最近はファミリーマートの出店がすごいですけど。

さて、日本のコンビニで店舗数1位を誇る『セブン-イレブン』の商品開発の舞台裏を取材したのがこの本です。

おにぎりにしてもおでんにしても、たかがコンビニと侮ってはいけませんね。

すごいこだわりと努力があります。

おでんの出汁に使うかつお節にしても「全国の老舗のそば屋から引き合いがくる」という「近藤水産」の本枯節。

近藤社長も「コンビニさんがねえ」というほどの品を使っておられるとか。

その他サンドイッチ、カップめん、デザートなど。

今後はコンビニの食べ物も心して味わわなければと思った次第です。(笑)

ラベル:グルメ本
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2014年06月07日

「剣客商売 勝負」池波正太郎

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シリーズ第11弾です。

表題作の「勝負」では大治郎が田沼意次に谷鎌之助との試合を命じられます。

鎌之助がこの試合に勝てば牧野越中守の下へ仕官がかなうのです。

以前に牧野越中守から大治郎にその話があったのですが、大治郎は断りました。

なので牧野家に仕えるには「秋山を打ち破った者でなければならぬ」となったのです。

谷鎌之助は一刀流の使い手で、江戸中に名の知られた実力者です。

しかしそれでも大治郎の相手ではありません。

ですが小兵衛は「負けてやれ」といいます。

妻の三冬さえも「負けておやりなさいませ」と。

いくら相手に仕官の待遇がかかっているとはいえ、わざと負けるなどと相手に失礼だと大治郎は思います。

そんな中、鎌之助の義父の村田屋徳兵衛までもが百両の金を差し出し、「勝ちをゆずっていただきたい」と。

もちろん大治郎は断ります。

いよいよ試合当日を迎えるのですが・・・・。

シリーズも後半に差し掛かってきまして、いろんな意味で変化というか動きを感じますね。

まずこの表題作で大治郎と三冬のあいだに子供が生まれます。

そして小兵衛が枯れながらも湿ってきたといいますか。

以前に比べますと情にもろくなり涙もろくなってきました。

といいましても悪党どもをやっつける手際に衰えはありませんが。

このシリーズを読みましていつも思うのが、「いつまでもこの世界に浸っていたい」と。

残りは5巻です。(プラス番外編2巻)

続けざまに一気に読むのも可なのですが、そんなに早く卒業するのはもったいない。

なのでぼちぼちと読み進めています。

ラベル:時代小説
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2014年06月05日

「魚神」千早茜

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舞台は本土から隔離されたような遊郭のある島です。

ヘドロの匂いに満ち溢れたそんな島に暮らす白亜とスケキヨという姉弟。

2人は相手の存在が自分のすべてのように感じながら寄り添って生きています。

しかし年頃になった2人は別々に売られて離れ離れになってしまうのです。

白亜は遊女に、スケキヨは裏華町に売られ陰間に。

離れてしまってもつねにスケキヨのことを思う白亜。

客に体をゆだねて無機的に毎日を過ごそうとしますが、どうしてもスケキヨのことを思ってしまいます。

スケキヨについてのいろんな話が耳に入ってきて、もうスケキヨは自分のことなどなんとも思っていないのだろうとできるだけスケキヨのことは忘れようとするのですが・・・・。

時代ははっきりと示されていません。

明治や大正の雰囲気がありますね。

国はおそらく日本でしょうが、どの地方とも書かれていません。

もしかしたら日本ではないかもしれない。

そして島に伝わる伝説なども絡み、退廃的で閉鎖的な空間で独特な世界を構築しています。

白亜とスケキヨが実際に血の繋がった姉弟かどうかは定かでないのですが、姉弟の愛と異性の愛の狭間を揺れ動くような描写は耽美的でもあります。

この作品は第21回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作。

そりゃこんな作品が応募されて読まされれば授賞させないわけにはいかないでしょう。

すごいなと思いました。

ラベル:小説
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2014年06月03日

「ホットドッグの丸かじり」東海林さだお

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表題作(?)は「野球抜きでホットドッグ」。

ホットドッグを食べるシチュエーションといえばやはり野球場なわけで。

そしてビールは紙コップが気分です。

山で食べるおにぎりや海の家で食べるラーメン。

縁日の焼きそばなど、その場所にふさわしい食べ物というのがあるわけですね。

そしてショージ君はふと気付かれます。

ハンバーガー屋はたくさんあるが、ホットドッグ屋はほとんどないと。

まったくそうですね。

もちろんホットドッグをメニューとして置いている店はありますけども、ハンバーガーのように特化している専門店はなかなかありません。

ましてや大規模にチェーン展開している店など皆無。

しかし東京ドームの近くにホットドッグ専門店が誕生した(当時)とのこと。

これでホットドッグ食べたさに観たくもない野球場に入らなくてもよくなります。

しかし「野球場のそば」で食べるホットドッグははたして美味しいのでしょうか。(笑)

ラベル:グルメ本
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2014年06月01日

「横道世之介」吉田修一

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東京の大学に入学することになり田舎から上京してきた横道世之介。

素朴な人間です。

なんだか成り行きでいろいろと友達もでき、サンバサークルにも入会し、高級ホテルで夜間のルームサービスのバイトをすることにもなり。

祥子という彼女もでき。

そんな世之介の青春物語です。

なんといいますか、ちょっと不思議な読み心地の小説です。

主人公の世之介は特に個性が際立っているというわけではありません。

カッコイイわけでもなく、優れた才能を持っているわけでもなく。

大きなドラマがあるわけでもありません。

でも読まされてしまうのはなんなんでしょう。

なんだかやんわりと磁気を放出するような存在なんですね。

知らず知らず魅力に引き込まれてしまう。

それは作中の登場人物にしろ読み手にしろ。

世之介の大学生生活を現在にして、いくつか突然に十数年後の話が挿入されます。

最初はなんなんだろうこの構成はと思ったのですが、なるほどこういうことかと納得。

ネタバレになるので書けませんが、こういう話もありなんだなぁと。

そのために作者はこのような構成にされたのだなぁと。

派手さはありませんが、じわじわっと染み入るようないい小説です。

ラベル:小説
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