2014年06月07日

「剣客商売 勝負」池波正太郎

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シリーズ第11弾です。

表題作の「勝負」では大治郎が田沼意次に谷鎌之助との試合を命じられます。

鎌之助がこの試合に勝てば牧野越中守の下へ仕官がかなうのです。

以前に牧野越中守から大治郎にその話があったのですが、大治郎は断りました。

なので牧野家に仕えるには「秋山を打ち破った者でなければならぬ」となったのです。

谷鎌之助は一刀流の使い手で、江戸中に名の知られた実力者です。

しかしそれでも大治郎の相手ではありません。

ですが小兵衛は「負けてやれ」といいます。

妻の三冬さえも「負けておやりなさいませ」と。

いくら相手に仕官の待遇がかかっているとはいえ、わざと負けるなどと相手に失礼だと大治郎は思います。

そんな中、鎌之助の義父の村田屋徳兵衛までもが百両の金を差し出し、「勝ちをゆずっていただきたい」と。

もちろん大治郎は断ります。

いよいよ試合当日を迎えるのですが・・・・。

シリーズも後半に差し掛かってきまして、いろんな意味で変化というか動きを感じますね。

まずこの表題作で大治郎と三冬のあいだに子供が生まれます。

そして小兵衛が枯れながらも湿ってきたといいますか。

以前に比べますと情にもろくなり涙もろくなってきました。

といいましても悪党どもをやっつける手際に衰えはありませんが。

このシリーズを読みましていつも思うのが、「いつまでもこの世界に浸っていたい」と。

残りは5巻です。(プラス番外編2巻)

続けざまに一気に読むのも可なのですが、そんなに早く卒業するのはもったいない。

なのでぼちぼちと読み進めています。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする