2014年07月03日

「悪果」黒川博行

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主人公の堀内は大阪府警今里署のマル暴担当刑事です。

給料だけではやっていけず、関わった事件の情報を業界紙編集長の坂辺に流し、坂辺はその人物から広告料という名目で金を出させる。

そして堀内は坂辺から金を受取るというシノギで小遣いを稼いでいます。

暴力団の淇道会が賭場を開くという情報を掴んだ堀内は、ガサ入れで27人を逮捕します。

逮捕された客の中から金になりそうな人物の情報をいつものように坂辺に流し、坂辺はそれをネタに強請りをかけるのですが、車にはねられて死亡。

そして堀内の周りにヤクザがうろつき始めます・・・・。

警察小説というのは初めて読んだんじゃないですかね。

なかなか面白かったです。

600ページを超える長編ですが、まったく退屈を感じることなく読めました。

私の地元の大阪を舞台にしているということで身近に感じたせいもあるかもしれません。

もちろん登場人物はすべてリアルな大阪弁。

堀内と相棒の伊達のやりとりも面白い。

“業界”のシステムや用語も解説されており、勉強になりました。(笑)

前半はそのように堀内の“仕事”と“シノギ”で読ませていきまして、後半は堀内がそのシノギのせいで追い詰められていく。

調子よくいわせている堀内が逆の立場になっていくのもまたハラハラとさせられます。

楽しめました。

また他の作品も読んでみたいと思います。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 『く』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする