2014年08月20日

「食で日本を建て直せ」小泉武夫

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この半世紀で急激に変化した日本人の食事情。

ここまで極端に食が変化した国は他にないといいます。

昔ながらの和食が放棄され、洋食化されてきたのですね。

その悪影響が著しく現れているのが沖縄。

長寿を誇っていた沖縄が今や無残。

アメリカの食文化に大きく染められた影響です。

そもそも日本人の身体は腸の長さなど肉食に向いていない。

穀物や根菜などを摂取するのにふさわしい長さなのです。

そして食料自給率。

日本は40パーセントです。

こんなことでは将来外国にそっぽを向かれたらおしまいです。

著者はそんな日本の食事情に警鐘を鳴らしておられます。

そのためには食育が必要ですが、子供たちの前に大人が食について教育されなければなりません。

食についてなにも知らない大人が子供を食育できるわけないからです。

著者は和食の素晴らしさを説きます。

和食を食べることによって日本は再興できると。

私は著者の考えに大賛成です。

ただ自分自身どこまで実行できているのかと言われれば心もとないですけども・・・・。

ラベル:グルメ本
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2014年08月18日

「空の中」有川浩

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200×年1月。

高度2万メートルのある空域で開発中の航空機が爆発。

その1ヵ月後、航空自衛隊のF15Jも同じ空域で爆発。

その空域にはいったい何があるのか。

航空自衛隊の武田光稀三尉と航空機事故の調査員春名高巳が調査のため現場に飛びます。

そこで遭遇したものは・・・・。

一方、地上では高校生が海辺で得体の知れない生物を拾います。

それらの正体は・・・・。

書評家の大森望氏が絶賛していたこともあり、ぜひ読んでみたいと思っていました。

実際この作品は異例の扱いだったようですね。

作者が「塩の街」でデビューしたのが電撃文庫。

第2作のこれが同じく電撃ですが、なんとハードカバーでの刊行。

このあたりのいきさつはあとがきでも触れておられますけども、編集者の決断が素晴らしい。

有川浩という才能を見事に見極めての決断でした。

たしかに電撃文庫というライトノベルの世界に閉じ込めておくにはスケールが大きすぎる作家です。

現在のご活躍は言わずもがな。

幅広いジャンルの作品を発表しておられます。

話が逸れましたが、「空の中」、さすがに読み応えありました。

出だしからぐいぐいと。

友情、親子の絆、ほのかな恋愛、信頼関係などいろんな要素も盛り込まれています。

途中の精神病理学的な話はちょっと退屈でしたけども。

不満を言いますと、いろいろとあるにはあります。

高校生が未知の生物を発見してこっそりと飼うわけないだろうと。

ネットで公表してなんの話題にもならないのもおかしい。

反【白鯨】団体の描かれ方がちょっとベタすぎ。

【白鯨】という生物はどのような仕組みで生きているのかわからない。

まあこれは説明のしようがないでしょうけど。

あと高巳と光稀の今後が気になったのは下世話な興味でしょうか。(笑)

ラベル:小説
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2014年08月16日

「タモリ論」樋口毅宏

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誰もが知る芸人タモリ。

30年以上も「笑っていいとも」で昼の生放送を続けてきました。

これはたいへんなことです。

でもお笑い芸人としての本領といいますか、この人の本来のすごさは発揮されていませんでした。

というかテレビでこの人の真髄に触れるのは無理なのかも。

というわけで、この「タモリ論」ではどれほど深くタモリという芸人に切り込んでくれるのかなと期待して読んでみたのですが。

なんですかこれは。

どこが「タモリ論」なんでしょう。

ただ単に著者がタモリに対する思い入れを語り、「笑っていいとも」の思い出を語る。

そして「お笑いBIG3」としてビートたけしや明石家さんまについて語る。

なんとも浅く生ぬるい内容です。

よくもまあ「タモリ論」なんてタイトルをつけられたものです。

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2014年08月14日

「フレンチの達人たち」宇田川悟

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フランス料理。

その響きは優雅で高級感があります。

バブルの頃はそれこそフレンチ全盛でした。

支えていたのは接待族です。

しかしバブルが弾けて需要が激減し・・・・。

この本では16人のフランス料理シェフが紹介されています。

バブルが弾け、イタリアンやエスニックといったジャンルが注目を集め、そんな状況でそれぞれのフレンチシェフたちはどうなのかと。

さすがにここで紹介されているシェフたちは筋金が入っています。

もちろん苦しい思いはしてこられたでしょうが、やはり地力が違う。

今でこそ料理人という職業は脚光を浴びていますが、昔はそんなに評価されていない職業でした。

しかしそんな状況の中で料理人という職業を選択し、今のように気軽に海外に行けないような時代にフランスに渡り本場のフランス料理を勉強した人たち。

本当に料理が好きだったんでしょうね。

そんな人たちが現在の日本のフランス料理の礎を築かれたわけです。

この本で紹介されているシェフは錚々たる顔ぶれです。

石鍋裕、三國清三村上信夫根岸規雄、中村勝宏、ジャック・ボリー、井上旭、ジョエル・ロブション、上柿本勝、斉須政雄北島素幸高橋徳男、鎌田昭男、熊谷喜八、勝又登、平松宏之。

フランス料理に興味ある者にとって知らない名前はありません。

皆さんご自身の経験や考えを述べておられます。

この本でも触れられているのですが、日本人は間違った形でフランス料理を受け入れてしまっています。

上辺だけを輸入し、文化をまったく理解していないと。

ブランド物も同じですね。

その辺のオネーチャンが、それこそ女子高生が平気でブランドの服や装飾品を身につけている。

フランスではありえません。

そのブランドを身につける、そのレストランで食事するというのがどういうことなのか、ちゃんとわきまえています。

星付きのレストランなんて一生行かない人が多数です。

でも日本では猫も杓子も・・・・。

話が逸れました。

まあそういう客層も含めて日本のフランス料理です。

そういう状況で苦闘するフレンチシェフたちの声を聞く(読む)ことができる貴重な一冊です。

ラベル:グルメ本
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2014年08月12日

「決断力」羽生善治

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天才棋士、羽生善治。

1996年には史上初の7タイトルを独占し、大きな話題となりました。

現在も(2014年8月)4タイトルを保持しておられます。

そんな羽生氏が書いた「決断力」。

ふむ、まさに将棋というのは一手一手が決断ですから、天才はどのように決断を下しているのか。

その思考回路は。

興味あるところです。

まあこれはビジネスにも共通するところがあろうということでビジネス書でもありますし、人生を指南する人生論でもあります。

また自己啓発書でもあるでしょう。

そのどれも私は大嫌いなんですけどね。(笑)

自己啓発書を読んで自分を変えようというその根性が浅ましい。

ただこの本はあくまで将棋について書かれているので興味深く読めました。

posted by たろちゃん at 04:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする