世の中にはいろんな疑問があるわけで。
普通の人なら通り過ぎてしまうそんな疑問に執着し、仮説を立て、検証する著者。
例えばSMには『亀甲縛り』というのがあります。
なんでこんなややこしい縛り方をする必要があるのか。
自由を奪うだけなら手足を縛るだけでじゅうぶんです。
そして外人にはこんな器用な縛り方はできません。
ということで『亀甲縛りは日本独特の文化である』という仮説を立てます。
外国のSMは皮と鞭です。
ところが日本は縄や紐。
なのでSMにおいても家畜文化の外国は動物系であり、農耕文化の日本は植物系であると。
んでまあ、いろんな仮説立てつつ検証していき、たどり着いた先は『亀甲縛りのルーツは行李(結び)であろう』と。
そんな調子で『日本人というのは、なぜあれほどセーラー服が好きなのだろう』とか、『ナポレオンはなぜいつも胃のあたりに手を当てているのだろう』といった疑問に仮説を立てつつ紐解いていきます。
雑学的な面白さのある一冊です。
ラベル:ノンフィクション