2014年08月18日

「空の中」有川浩

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200×年1月。

高度2万メートルのある空域で開発中の航空機が爆発。

その1ヵ月後、航空自衛隊のF15Jも同じ空域で爆発。

その空域にはいったい何があるのか。

航空自衛隊の武田光稀三尉と航空機事故の調査員春名高巳が調査のため現場に飛びます。

そこで遭遇したものは・・・・。

一方、地上では高校生が海辺で得体の知れない生物を拾います。

それらの正体は・・・・。

書評家の大森望氏が絶賛していたこともあり、ぜひ読んでみたいと思っていました。

実際この作品は異例の扱いだったようですね。

作者が「塩の街」でデビューしたのが電撃文庫。

第2作のこれが同じく電撃ですが、なんとハードカバーでの刊行。

このあたりのいきさつはあとがきでも触れておられますけども、編集者の決断が素晴らしい。

有川浩という才能を見事に見極めての決断でした。

たしかに電撃文庫というライトノベルの世界に閉じ込めておくにはスケールが大きすぎる作家です。

現在のご活躍は言わずもがな。

幅広いジャンルの作品を発表しておられます。

話が逸れましたが、「空の中」、さすがに読み応えありました。

出だしからぐいぐいと。

友情、親子の絆、ほのかな恋愛、信頼関係などいろんな要素も盛り込まれています。

途中の精神病理学的な話はちょっと退屈でしたけども。

不満を言いますと、いろいろとあるにはあります。

高校生が未知の生物を発見してこっそりと飼うわけないだろうと。

ネットで公表してなんの話題にもならないのもおかしい。

反【白鯨】団体の描かれ方がちょっとベタすぎ。

【白鯨】という生物はどのような仕組みで生きているのかわからない。

まあこれは説明のしようがないでしょうけど。

あと高巳と光稀の今後が気になったのは下世話な興味でしょうか。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする