今月は14冊読みました。
・「木野評論臨時増刊 文学はなぜマンガに負けたか!?」
・「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹
・「犬神家の一族」横溝正史
・「セーラー服とエッフェル塔」鹿島茂
・「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太
・「決断力」羽生善治
・「フレンチの達人たち」宇田川悟
・「タモリ論」樋口毅宏
・「空の中」有川浩
・「食で日本を建て直せ」小泉武夫
・「マボロシの鳥」太田光
・「菓子フェスの庭」上田早夕里
・「スキャンダルを追え!「噂の眞相」トップ屋稼業」西岡研介
・「屈辱ポンチ」町田康
「木野評論臨時増刊 文学はなぜマンガに負けたか!?」、登場しておられる皆さんはそんなこと思っていないようですが。
でも文学はどんどん衰退していくでしょうねぇ。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」、たまたま読んでいるときに現実の事件(佐世保市女子高生殺人事件)とシンクロしてびっくり。
犯人の女子高生はたぶんこの本を読んでたんだろうなぁと。
「犬神家の一族」、思ったほどおどろおどろしくない横溝作品。
これは今まで読んだ中でいちばん読みやすかったです。
「セーラー服とエッフェル塔」、いろんな疑問を仮説を立てて追求していくその姿勢。
ご苦労様です。
「どうで死ぬ身の一踊り」、現在ではちょっと珍しいエゴな男の私生活。
それが小説の面白さとなっていますが、純文学としてもひとつなにか欲しい。
「決断力」、天才棋士の思考を知ることができる一冊。
だからといって誰もに当てはまるわけではありませんが。
「フレンチの達人たち」、日本を代表するフランス料理のシェフたちを取り上げています。
現在の地位を築くまでの軌跡。
「タモリ論」、残念ながら論評になっておらず。
ただの個人的な思い入れの垂れ流しです。
「空の中」、力作ですね。
デビュー後第2作目でこれですから、さすがの才能だなと思います。
「食で日本を建て直せ」、グルメだなんだとはしゃいでいる日本ですが、その実情はミーハーで食文化とはかけ離れたお粗末なもの。
そのうちしっぺ返しが来るのではと思わされます。
「菓子フェスの庭」、前作よりも内容がお菓子に特化してよかったと思います。
シリーズになったようで次作が楽しみ。
「スキャンダルを追え!「噂の眞相」トップ屋稼業」、スクープを追う記者の舞台裏。
こういう裏話は貴重ですし楽しく読めます。
「屈辱ポンチ」、いつもながら主人公が転げ落ちてとんでもない方向にいってしまう町田作品。
わけわからんのですが、とにかく面白く読ませます。
さてさて今月の一冊。
そこそこよかったけども、あともうひとつといった印象の本が何冊かありました。
「どうで死ぬ身の一踊り」、「空の中」、「菓子フェスの庭」など。
そんな中でいちばん最近読んだせいもあるかもしれませんが、「屈辱ポンチ」がインパクトありました。
ということで今月はこれに決定。