凜は小学4年生。
1年前にお父さんが家を出て帰ってこなくなり、母と2人で暮らしています。
お父さんは自分のことが嫌いになったんだろうかと凜は考えています。
なので家を出て行ったのかと。
ある日、塾に行く前に寄ったファストフード店で隣のテーブルに若い男の3人組が座ります。
金に困っているようで「強盗でもするか」などと冗談を話し合っています。
それを聞いた凜は思わず「私を誘拐しませんか?」と声を掛けるのです。
自分が誘拐されれば、もしお父さんが自分のことを好きだったら身代金を払ってくれるだろうと。
それを確かめたいというのです。
男3人組とその中の1人と同棲している彼女、そして凜。
5人の物語が始まります・・・・。
午後4時から真夜中0時までの“短い希望”の物語。
まさしくショートホープですね。
内容でちょっとテーマというかタイトルを強調し過ぎている感はありますけども。
とてもほのぼのとした読み心地です。
そんな中に親と子の絆、子供にはわからない大人の世界などが描かれています。
ちなみに作者の父親は作家の伊集院静氏ですが、氏への想いを込めておられるのかなと考えたりもしました。
ラベル:小説