2014年10月31日

10月の一冊

今月は15冊読むことができました。
私にとっては上出来です。

・「ステップアップ」知念みづき
・「B級グルメが地方を救う」田村秀
・「スローなブギにしてくれ」片岡義男
・「きょうのできごと」柴崎友香
・「図書準備室」田中慎弥
・「合本 大友克洋 2012年 再起動、そして。」
・「ヤクザ大辞典」週刊大衆編集部 編・著 山平重樹 監修
・「行きがかりじょう」バッキー・イノウエ
・「東州しゃらくさし」松井今朝子
・「トロピカル性転換ツアー」能町みね子
・「宇宙のウインブルドン」川上健一
・「朝食をやめて健康になる」渡辺正
・「食い物を粗末にするな「並の日本人」の食文化論」立川談志
・「全日本荒唐無稽観光団 こんな迷所知っていますか?」綱島理友
・「食べるが勝ち!」星野知子

「ステップアップ」、うん、まあ。

作家と読者のレベルか釣り合っていればいいんじゃないでしょうか。

「B級グルメが地方を救う」、グルメというと高級店とか高級素材とかいうイメージがあります。

でも基本はこれですよね。

「スローなブギにしてくれ」、一時期ブームになった片岡義男。

こんな時代もあったなぁと懐かしく読みました。

「きょうのできごと」、若者たちのさりげない日常を切り取った物語。

これは作者のデビュー作ですが、のちに他の作品で芥川賞を受賞することになります。

「図書準備室」、このねちっこい作風はなかなか注目です。

売れない純文学ですけど、このような作家がおられるのは心強い。

「合本 大友克洋 2012年 再起動、そして。」、大友克洋、もの凄い漫画家です。

ファンにとっては保存版の一冊。

「ヤクザ大辞典」、ヤクザを好きな人はいないでしょうが、でも内情は知りたい。

そんな人はどうぞ。

「行きがかりじょう」、日頃の飲み歩きがエッセイとして本になる。

結構なことですねぇ。

「東州しゃらくさし」、謎の絵師写楽を取り上げているにもかかわらず、そちらには浅い。

私個人としては欲求不満がありました。

「トロピカル性転換ツアー」、ニューハーフとか何とかいらっしゃいますけども。

男から女に性転換した著者がここまで具体的に書くかという面白く衝撃の一冊です。

「宇宙のウインブルドン」、テニスでサーブだけでウインブルドンで優勝する。

とんでもない設定をとんでもなく面白く読ませる作品です。

「朝食をやめて健康になる」、朝食は実は体によくないのだと。

朝食を採らない私としましては、ふむふむそうですよねと。

「食い物を粗末にするな「並の日本人」の食文化論」、このタイトルはおおいに結構。

食べ物を粗末にしては絶対にいけません。

「全日本荒唐無稽観光団 こんな迷所知っていますか?」、こういうのって場所の選定、それに対してどれだけ面白いレポートが書けるかというのが勝負です。

残念ながら・・・・。

「食べるが勝ち!」、いろんな国を訪問し、その地の食べ物を口にする。

決して美食とかではない、そんな食経験が羨ましい。

え~、今月15冊を読んだ結果ですが。

これは読み終わった時点で確信しました。

「宇宙のウインブルドン」です。

とにかくエンターテイメントとして面白い。

それに尽きます。

今月の一冊はこれです。

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posted by たろちゃん at 02:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月29日

「食べるが勝ち!」星野知子

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著者があちこちの国で食べたいろんな料理。

とはいっても美食の国(街)というわけではありません。

例えばシリア。

ここにはラマダンという断食月があります。

断食する案内役を横目に著者はなにを食べたのか。

中国の奥地、標高5千メートルの青蔵高原では高山病でふらふらになりつつ、しかし下山して思ったのは薄いながらも酸素が最高のこちそうだったと。

インドでは衛生上の問題があると仕事のスタッフから屋台禁止令を出され、しかし仕事を終えたあとはソッコーで屋台に飛び込む・・・・。

食に関してはかなり好奇心旺盛な著者です。

そうですよね、食というのはまず好奇心ですから。

今まで食べたことのない料理を食べてみたい。

食いしんぼうに共通する考えです。

外国に行って何を食べたいか。

観光客向けのレストランの料理ではなく、地元の人がごく普通に食べている料理です。

家庭であったり屋台であったり大衆食堂であったり。

著者の趣旨には大賛成です。

でも日本から持っていったインスタント食品の美味しさに改めてありがたさを感じたりもしておられます。

そう、飽食日本ではインスタント食品を小馬鹿にする食通気取りがいますけども、いざまともな食事ができなくなったとき、どれだけ美味しく便利でありがたい存在であるか。

積極的に食べるべきものではありませんけどね。

この本はまえがきが「いただきます」で始まります。

そしてあとがきは「ごちそうさまでした」で終ります。

どちらも料理、素材の命、そして作ってくださった人に対して感謝の意を表す素晴らしい日本語です。

それをしっかりと理解しておられる著者もまた素晴らしい。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ほ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月27日

「全日本荒唐無稽観光団 こんな迷所知っていますか?」綱島理友

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著者が編集者たちと日本全国にあるヘンな場所を訪問し、レポート。

という企画なのですが・・・・。

どうもイマイチなんですよねぇ。

まず訪問する場所が小粒。

インパクトに欠けます。

それを著者の力量で面白おかしく仕上げていればいいのですが、あっさりとそのまんまという感じです。

突っ込みが浅いんですよね。

そして「ゲロ(下呂温泉)」を始めとして、「おおぼけ(大歩危)」、「なんじゃい(南蛇井)」、「のぞき(及位)」といった土地の名前シリーズ。

街中に「下呂牛乳」があるだの、「おおぼけタクシー」があるだのといってはしゃぐ。

「VOW」のノリですが、これって地元の人に失礼です。

時代もあるのでしょう、今なら無理かも。

悪ノリしているわりにはたいして面白くありませんしね。

読んでいてときどき東海林さだお的な言い回しがあったりしますが、その洞察力、表現力は天と地の差があります。

1発ネタの「VOW」を読んでいるほうがよっぽど面白い。

しかしこのような所があるのかという知識にはなりました。

ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月25日

「食い物を粗末にするな「並の日本人」の食文化論」立川談志

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落語家の故・立川談志が食について書いておられます。

まずはタイトル通り。

第一章では最近の日本人の贅沢について憤慨しておられます。

平気で食べ物を残す、捨てる。

確かにこれは怖いことです。

絶対にこの見返りはあると私は思っていますね。

必ずバチが当たります。

そしてその後の章では著者が今まで食べてきた物や、食に対しての見解です。

まえがきによりますと、この本は実際に著者が自分で書いておられるとのこと。

芸能人の本はライターが書いていることが多いですからね。

でも口頭ならいいですが、この文章はちょっと読みづらい。

読んでいて鬱陶しいです。

著者の個性を出しているとはいえますけども。

それはともかく、こういうご意見番のような人がもっともっと現在の食事情に物申すべきだと思います。

食べ物のない時代を経験している人の意見は貴重です。

ラベル:グルメ本
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2014年10月23日

「朝食をやめて健康になる」渡辺正

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朝はしっかり食べましょうというのが現在のところ一般的な常識となっています。

朝食を食べないと仕事や勉強がはかどらないというのが大きな理由です。

しかし著者は異を唱えます。

朝には食欲がない人が多いですが、それは理にかなっているのだと。

朝はガソリンが空っぽだと考えがちですがそれは大きな間違いで、夕食で採った栄養素は夜間のうちにじゅうぶん消化吸収され、各組織に蓄えられていると。

なので朝はガソリンが満タンの状態であり、食欲がないのも道理だというんですね。

事実昔は朝抜きの1日2食だったといいます。

日の出と共に起きて働き、午の刻(午前11時~午後1時)に朝食を採り、申の刻(午後4時頃)に夕食を採ったと後醍醐天皇時代の文献にあるそうです。

現在でもそんな食生活をしているのが相撲取りです。

彼らは朝ごはんは食べません。

だからといって力が出ないなどということはなく、朝から激しい稽古をしています。

むしろ朝ごはんなど食べると吐いてしまいます。

などなど、いろいろな例やデータを挙げて朝食抜き健康法というのを唱えておられます。

ダイエットにも効果があるし、自然治癒力を高め病気の予防や改善にもなると。

健康になるかどうかはともかく、私個人の体験でいえば朝食を抜いて不都合なことはひとつもないですね。

体や頭が働かないなんてことはありません。

そして毎日きっちり朝食を採ると、採らないのに比べて確実に太ります。

そりゃそうでしょうね。

1食分のカロリーが増えるわけですから。

この本によると朝食抜きは体に悪いどころか健康になるとのことなので、ダイエットを意識している人はご一読を。(笑)

実践するかどうかは本人次第です。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 『わ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする