2014年11月30日

11月の一冊

今月は15冊読了です。
  
・「8月の果て(上・下)」柳美里
・「ねらわれた学園」眉村卓
・「交響曲第一番 闇の中の小さな光」佐村河内守
・「小僧の神様・城崎にて」志賀直哉
・「小説の読み書き」佐藤正午
・「江利子と絶対 本谷有希子文学大全集」本谷有希子
・「世界でいちばん“おいしい”仕事 「セコムの食」突撃バイヤーの美味開拓記」猪口ゆみ
・「クワイエットルームにようこそ」松尾スズキ
・「絶対泣かない」山本文緒
・「父・手塚治虫の素顔」手塚眞
・「B級グルメ伝説」林巧
・「知れば知るほど一段とウマくなる! 「関東の味」のしきたり「関西の味」のしきたり」話題の達人倶楽部 編
・「豚の報い」又吉栄喜
・「にくいあんちくしょう 異端カリスマ列伝」本橋信宏

「8月の果て(上・下)」、上下巻合わせて1000ページ以上の大作。

内容も柳美里しか書けないでしょう、これは。

「ねらわれた学園」、映画化もされたベストセラーのジュブナイル小説。

懐かしく読みました。

「交響曲第一番 闇の中の小さな光」、話題になった佐村河内氏の著書。

今から読み返しますとよくもまあといった内容です。

「小僧の神様・城崎にて」、小説の神様といわれる作家の短編集。

じんわりと染み入るものがありますが、もし今こういうのを書いても注目されないだろうなと。

「小説の読み書き」、こういう評論集は目新しくて楽しめました。

著者のキャラも立っています。

「江利子と絶対 本谷有希子文学大全集」、まとまりのない内容ではあります。

が、今後も読んでみたいですね。

「世界でいちばん“おいしい”仕事 「セコムの食」突撃バイヤーの美味開拓記」、女性食品バイヤーの奮闘記です。

著者の仕事に対しての喜びが溢れていました。

「クワイエットルームにようこそ」、それなりには面白いんですけど。

それだけで終ってしまっている印象でした。

「絶対泣かない」、さまざまな職業に就く主人公たちの物語。

外からはわからないいろんな職業の中のドラマです。

「父・手塚治虫の素顔」、手塚治虫について書かれた本はいろいろありますが、なにしろ息子という立場からのノンフィクションですからね。

貴重な写真や証言が詰まっています。

「B級グルメ伝説」、全国各地のB級グルメを紹介した一冊。

まあこれはこれで。

「知れば知るほど一段とウマくなる! 「関東の味」のしきたり「関西の味」のしきたり」、関東と関西の食の違いについての雑学本です。

楽しめました。

「豚の報い」、沖縄の風土、風習、人々の考え方。

それらを決して堅苦しく重くならずに読ませる作品ですね。

「にくいあんちくしょう 異端カリスマ列伝」、さまざまな異端の人を紹介したノンフィクション。

私はこういうの大好きです。

さて、今月の一冊ですが。

やはり柳美里渾身の「8月の果て(上・下)」ですね。

圧巻でした。

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posted by たろちゃん at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

「にくいあんちくしょう 異端カリスマ列伝」本橋信宏

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異端と呼ばれるようないろんな人たちが世の中にはいるわけで。

とんでもない事件を起こしたりパフォーマンスをやらかしたり。

そんな人たちを取材したノンフィクションです。

登場する人物は17人。

まずこの著者といえばやはり村西とおるでしょう。

著者の人生ににいちばん大きな影響を与えた異端児ではないでしょうか。

そうなると黒木香も出てきます。

他にはテリー伊東や梶原一騎、北公次。

宅八郎、蛭子能収、田中康夫

まさしく異端ということでは杉本治夫、佐川一政でしょうか。

杉本氏は取り立ての追い込みや腎臓売買で財を成し、札束をばらまくパフォーマンスで有名でした。

レポーターのミッキー安川氏やフジテレビの須田アナが煽ってましたね。(笑)

私は豚のレバーをビーカーに入れて見せびらかすというのは知らなかったのですが。

佐川氏はパリ人肉食殺人事件の人です。

パリ留学中に恋人のオランダ人留学生を殺害し、その肉を食べたと。

これもずいぶんと話題になりました。

それにしても見事にいろんな異端の人を取り上げておられます。

章によっては枚数が少なく、ちょっと突っ込みが浅く物足りないのもありますが。

宅八郎なんてもっと欲しかったなぁ。

しかし著者ならではの立ち位置で書かれたいいノンフィクションだと思います。

posted by たろちゃん at 06:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 『も』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月26日

「豚の報い」又吉栄喜

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舞台は沖縄の勝連村。

ママと女2人のスナック「月の浜」に豚がいきなり闖入してきました。

それによってマブイ(魂)を落としたという店員の女に、居合わせた常連客の正吉がユタと呼ばれる霊能者でもないのに真似事で儀式を行います。

それをきっかけに女たちの罪を精算するため、真謝島の御嶽へ御願に連れて行くはめに。

向かった先の真謝島での出来事は・・・・。

裏表紙のあらすじを読みますともっとコメディな小説かと思ったのですが、そんなことはなかったですね。

芥川賞の受賞作ですからいちおう純文学ですし。

亡くなった父の存在が心底にあり、目の前には奔放な3人の女たちがいる。

この3人の女たちに翻弄される正吉が真摯であり滑稽でもあります。

併録されている「背中の夾竹桃」のほうが私にはよかったですかね。

沖縄の在日米軍兵士と少女の話。

ベトナム行きを前にして精神不安定なジャッキーと、白人を父に持つミチコのぎこちなく不器用な恋愛です。

ミチコのたどたどしい気持ちが痛く清々しい。

どちらも沖縄ならではの内容と雰囲気のある作品です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

「知れば知るほど一段とウマくなる! 「関東の味」のしきたり「関西の味」のしきたり」話題の達人倶楽部 編

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なにかにつけて比較される関東と関西。

その中でも料理については多くの人が話題にしたり耳にしたりすることがあると思います。

そんな関東と関西の料理や味付けについての違いを比較紹介したのがこの本です。

定番なのは関東のそばに対して関西のうどん。

つゆも関東の濃い色と味に対して関西の淡い色と味付け。

関東が豚肉文化で関西が牛肉文化なのはよく知られていますね。

うなぎの背開き腹開きなんてのもあります。

その他「へぇ」と思ったのがマロニー。

私のように大阪人にとっては鍋の具として定番の存在ですが、知らない関東人も多いとか。

冷奴にカラシというのも関西ならではのようで。

昔は豆腐屋さんで豆腐を買うとたしかにカラシを付けてくれました。

小さな半透明の紙にべろっと塗るようにしてそれを二つ折りにして。

でも「えっ、そんなことないよ」と思うこともあります。

例えば甘食。

関西ではまったく見かけず、関西人にはなんのことやらわからないはずとあります。

そんなことはない。

大阪には私の親の世代から甘食はありました。

他にもそのような例はこの本の中にいろいろあります。

ですが取材不足として責めるのは気の毒です。

単純に関東はこう関西こうと割り切れないことは多々あります。

たまたま身近にそれぞれの出身の人がいて、その家庭や界隈ではこうだったとういうのもあるでしょうし。

あれこれ紹介し続けるときりがないのでこのへんで。(笑)

興味深く面白く読めました。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 『わ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月22日

「B級グルメ伝説」林巧

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いつの頃からか言われだしたB級グルメという言葉。

普通グルメというと美食とか高級店とかいうイメージがあるのですが、B級という言葉を添えることにより庶民的な料理や店をひとつのジャンルとして立ち上げることに成功しました。

この本ではそんないろんなB級グルメを取り上げています。

各地の店、そしてその店や料理のいきさつなど。

料理が生まれた由来については諸説ありますのでともかくとしまして、この本で紹介されている内容に対して「ん?」と思うこともありましたけど。

例えば回転寿司。

大阪の布施にある「元禄寿司」が元祖であるはずですが、この本では仙台の「元禄寿司」が元祖となっています。

仙台の「元禄寿司」は元祖ではなくフランチャイズとしての第1号店だったはずですが。

料理そのものの由来ははっきりしていない場合が多いですが、こういうのはきっちりとしておきませんとね。

それぞれのジャンルの店を取材し、B級グルメにスポットを当てた一冊です。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする