2014年11月12日

「江利子と絶対 本谷有希子文学大全集」本谷有希子

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表題のデビュー作を含む3編収録。

主人公の家に居候する妹江利子は引きこもりです。

ある日ニュースで地元の電車が大事故を起こしているのを見、なぜか前向きに生きることを決心します。

そして拾ってきた犬に絶対に自分の味方になるよう“絶対”と名付け飼い始めます。

2ヶ月ぶりに姉と“絶対”と出かけることになり電車に乗るのですが、事故現場を見た帰りに車内でヤンキーのバカップルと遭遇し・・・・。

「生垣の女」は男にふられて頭がちょっとイッてしまっている女に関わってしまう男の話。

ドタバタ調です。

最後の「暗狩」はホラー。

「江利子と絶対」は青春もの(?)、「生垣の女」はコメディ、そしてこれはシリアスです。

この本の3分の2のページを占めていますので読み応えとしてはこれがいちばん。

しっかりと怖いです。

サブタイトルに「文学大全集」と謳っているだけあって(笑)、バラエティに富んだ内容です。

どれもなかなかいいじゃないですか。

初めて読んだ作家ですが、どのジャンルもいいと思います。

すでにいろんな文学賞の候補になり受賞もしておられるわけですが、他の作品はまだ未読。

この作品集を読んだ限りではやはり表題作の感性がいちばんいいのかな。

ただどの作品にも心の傷のようなものはありますね。

今後、順を追って読んでいきたい作家さんです。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 『も』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする