「セコムの食」という食べ物の通信販売があります。
セコムというのはあの警備会社のセコムです。
そんな会社がなぜか食べ物の通信販売に乗り出し、その部門のバイヤーを任されたのが著者です。
元々は看護師でこの会社に入社し医療部門で働いておられましたが、なぜか現在の部署に人事異動。
会社としても個人としてもまったく未知の分野ではありましたが、著者の資質がここで大きく開花します・・・・。
この仕事が「天職」とまで言い切る著者。
たしかに読んでいて仕事に対してのやりがい、楽しさといった気持ちが溢れています。
もちろんご苦労もおありでそのようなエピソードも紹介されていますが、実にいきいきとしていらっしゃる。
いろんな土地を訪れ生産者を訪ねる。
1年のうち3分の1以上は取材で飛び回っておられる。
ただ食についてしっかりとした基準はあり、『おいしい』、『安心』、『自然』、端的にいえばこの3つとのことです。
化学調味料を使用していない、できる限り農薬や化学肥料は使用していない、不必要な添加物は使用していないなど。
これらの条件に合った食品や生産者となるとなかなかの苦労です。
それをせっせと現地取材で確認しておられるのですね。
実に大変な仕事だとは思いますが、著者のバイタリティーと喜びが伝わってくる好印象な一冊です。
ラベル:グルメ本