2014年11月26日

「豚の報い」又吉栄喜

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舞台は沖縄の勝連村。

ママと女2人のスナック「月の浜」に豚がいきなり闖入してきました。

それによってマブイ(魂)を落としたという店員の女に、居合わせた常連客の正吉がユタと呼ばれる霊能者でもないのに真似事で儀式を行います。

それをきっかけに女たちの罪を精算するため、真謝島の御嶽へ御願に連れて行くはめに。

向かった先の真謝島での出来事は・・・・。

裏表紙のあらすじを読みますともっとコメディな小説かと思ったのですが、そんなことはなかったですね。

芥川賞の受賞作ですからいちおう純文学ですし。

亡くなった父の存在が心底にあり、目の前には奔放な3人の女たちがいる。

この3人の女たちに翻弄される正吉が真摯であり滑稽でもあります。

併録されている「背中の夾竹桃」のほうが私にはよかったですかね。

沖縄の在日米軍兵士と少女の話。

ベトナム行きを前にして精神不安定なジャッキーと、白人を父に持つミチコのぎこちなく不器用な恋愛です。

ミチコのたどたどしい気持ちが痛く清々しい。

どちらも沖縄ならではの内容と雰囲気のある作品です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする