2014年12月30日

12月の一冊

今月読んだのは以下の14冊です。
  
・「ツクツク図書館」紺野キリフキ 
・「岬バーガー」本馬英治
・「つい披露したくなる酒と肴の話」小泉武夫
・「夜の鶴」芝木好子
・「羅生門・鼻・芋粥」芥川龍之介
・「キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか」北尾トロ
・「うなぎの丸かじり」東海林さだお
・「Promise~誘惑のゆくえ」綾瀬麻結
・「野心のすすめ」林真理子
・「深川黄表紙掛取り帖」山本一力
・「目白雑録」金井美恵子
・「カソウスキの行方」津村記久子
・「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」岩村暢子
・「東南アジアなんか二度と行くかボケッ!・・・・でもまた行きたいかも。」さくら剛

「ツクツク図書館」、作者の本を読んだのはこれで2冊目ですが、いいですねぇ。

このシュールでとぼけた作風が味わいあります。

「岬バーガー」、爽やかないい小説なんですけどね。

最後が不完全燃焼といった印象。

「つい披露したくなる酒と肴の話」、さすがの小泉センセイです。

薀蓄がいっぱい詰まった一冊。

「夜の鶴」、花柳界を舞台にした女たちの物語。

芝木好子らしい作品だと思いました。

「羅生門・鼻・芋粥」、いわずと知れた芥川の代表作を収めた短編集。

短編の名手の筆はさすがです。

「キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか」、実力どころかヒマラヤ下着自体知りませんでした。

しかし北尾さん、いろんなことにチャレンジしておられますねぇ。

「うなぎの丸かじり」、この長寿シリーズ(週刊朝日連載)の衰えない面白さはなんなんでしょうか。

やはり東海林氏の卓越した才能なんでしょうねぇ。

「Promise~誘惑のゆくえ」、和製ハーレクインのエタニティ文庫です。

小説としてのレベルは素人以上プロ未満ですが、それなりには楽しめます。

「野心のすすめ」、いやもう。

林センセイのエキスがたっぷりと詰まった一冊でした。

「深川黄表紙掛取り帖」、さすがの山本一力。

私の好みに合うというのもあるのでしょうが、実に面白かったです。

「目白雑録」、ひたすら愚痴るオバサンのエッセイ。

こういうのもありだとは思います。

「カソウスキの行方」、芥川賞を受賞した 「ポトスライムの舟」と比べるとプロレタリア度は低め。

でもやはり下地にOL経験があるんだなぁと思えます。

「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」、サブタイトルに食卓の喜劇とありますが、これは悲劇です。

こんな主婦がこれからも増えていくと思うとお先真っ暗ですね。

「東南アジアなんか二度と行くかボケッ!・・・・でもまた行きたいかも。」、芸風にくどさはあるものの、やはり面白い。

しかしシリーズ以外の著書は読んでいないのでなんともいえませんが、いつまでもこうはいかないでしょう。

さて今月の一冊ですが。

やはり「深川黄表紙掛取り帖」が抜きん出ていましたね。

今月は迷うことなくこれです。

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posted by たろちゃん at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月28日

「東南アジアなんて二度と行くかボケッ!・・・・でもまた行きたいかも。」さくら剛

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二度と行くかシリーズ、今回は東南アジアです。

マレーシアのジャングルから始まりまして、ベトナムのハノイまで。

しかし引きこもりを自称しておられるわりにはその行動のパワフルなこと。

いきなりジャングルですからねぇ。

今回はハノイで肺炎になるというアクシデントがあります。

外国でこんなことになるととんでもなく心細いはずですが、それさえも笑いのネタにしてしまう著者の根性は見上げたものです。

そしてたまたま野菊ちゃんというネットで旅行記を公表しておられる女性と合流します。

この野菊ちゃんというのがまたとんでもないキャラで。

今回もじゅうぶんに笑わせていただきました。

ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月26日

「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」岩村暢子

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いろんな家族の食卓を写真で紹介しています。

前もってアンケートに答えてもらい、その後数日間の食事の料理を写真に撮ってもらうという形式です。

その結果はといいますと、これはもう呆れる以外にありません。

取材を意識して初日に張り切って作ったものの数日後には手抜きなんてかわいいものです。

アンケートと実際の食事に矛盾のある人がほとんど。

私は食事には野菜を取り入れるように意識してますなどと答えておきながら、実際は野菜なんてほとんど食卓に出てこない。

言い訳がまた腹立たしい。

家族が喜ばない、手間がかかる、高い、10日に1回は食べているから大丈夫とか、もうまともな人間とは思えないコメント連発です。

しかも料理を手作りしているのならまだましなほうで、ひたすらインスタントやコンビニで済ませている主婦多数。

子供の昼食にうまい棒ってこの母親アホかと。

子供の行事に疲れたのでこの日は外食だとかファストフードだとか。

その疲れがまた何日も続いたりするんですね。

どれだけ疲れるようなことをやっとんねん。

んでママ友の集まりにはほいほい出掛けていき、旦那が500円以内に収めようとコンビニ弁当の昼食を食べているにもかかわらず、話題のレストランで散財。

どうしようもないバカ女どもです。

そして子供よりも自分が大事というような母親が多数いるんですね。

自分の時間が欲しいために子供の食事をコンビニや外食で済ませるとか。

信じられません。

書き出すときりがありませんが、読んでいてこれほどストレスになる本は初めてです。

といっても他人の家庭の食卓に腹を立ててもしょうがないのですが。

まさしく「家族の勝手でしょ!」ですしね。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月24日

「カソウスキの行方」津村記久子

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後輩から課長のセクハラに関する悩みを聞いた28歳で独身、彼氏なしのイリエ。

正義感を出して課長に訴え出たところその後輩に「それはあなたの勘違いだ」とその場で否定され、恥をかいたどころか本社から倉庫に飛ばされてしまいます。

実は課長と後輩は不倫の関係で、それを言えないけど言いたいという後輩の女心を読めなかったイリエの負けという結果になりました。

倉庫では2つ年下の藤村という男の下で雑用をしています。

イリエはしおりという友人の家に居候しているのですが、しおりが結婚することになり新しい住居を見つけなければならなくなります。

幸せそうなしおりの報告とやる気のない毎日の中で、イリエは恋愛に乗り気ではないにも関わらず好きな相手でも見つけてみるかと思い立ちます。

消去法で候補になったのが同僚で同い年の森川。

イリエは森川を好きになったと仮想してみます。

仮想で好きになるからカソウスキ。

その行方は・・・・。

特に興味のなかった森川や細かい上司の藤村たちのよさにじわじわと気付いていく過程が味わいあります。

どこかあっけらかんと開き直ったような主人公の生活もなんだかリアル。

リアルというか飾っていないOLの姿がいいんですね。

オフィス街に勤めるパンストハイヒールでキャリア志向の女とかいう設定でないのがいい。

ちょっとダメ女が入っているあたりに親近感を覚えます。(笑)

絲山秋子に似た雰囲気も感じました。

表題作の他2編収録。

どちらもよかったです。

ラベル:小説
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2014年12月22日

「目白雑録」金井美恵子

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タイトルは「ひびのあれこれ」とルビが振られています。

内容は書評やら映画についてやら日々自分の身の周りについてのエッセイです。

しかしこの人ってなんでこんなに他人を見下しておられるんでしょうね。

自分と画家の姉以外はすべて馬鹿と思っておられるような印象です。

本音なのか芸風なのか知りませんけども。

裏表紙には「共感に思わず膝打つ痛快エッセイ集」とありますが、私は共感も膝打ちもありませんでしたし、痛快とも思わなかったですね。

性格の悪いオバサンの愚痴りエッセイだなと思いました。

感性が合えばいいのでしょうが、合わなければ読んでいてウンザリしてきます。

やたらだらだらと長いセンテンスの文章も私にとってはウザイ。

但し作家として評価されていたりもしますので、これはもう私には合わない人なのでしょう。

ですが何冊か小説は購入しております。

埋もれている中から発掘していずれ読んでみたいと思っています。

posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする