2015年02月16日

「涼宮ハルヒの消失」谷川流

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シリーズ第4弾。

キョンがクリスマスを目前にしたある朝学校に向かうと、なにかが違う。

登校途中でクラスメートの谷口と会うのですが、昨日しゃべっていたことと食い違います。

教室に入っても同じくで、なによりも大問題はキョンの後ろの席にいるはずの涼宮ハルヒがこのクラスにいないこと。

その代わりにいたのはなんと、過去にキョンを殺そうとして失敗し消失した朝倉涼子でした。

誰も涼宮ハルヒのことは知らず、古泉一樹もこの学校にはおらず、朝比奈みくるはキョンのことを知らずに怯え、長門有希もいつもの無表情ではなく人間らしい感情がある。

キョンはどうやらとんでもない世界に自分が置かれてしまったことに気付きます・・・・。

作者、頑張ったなぁという印象ですね。

シリーズ4作目にして大技を出してきたなと。(笑)

なにしろメインのハルヒがいなくなってしまうのですから。

いまや文壇の大御所である筒井康隆氏がこのシリーズを褒め、その中でもいちばん出来がいいと評価しているのがこの「涼宮ハルヒの消失」というのは有名な話。

これに刺激を受けて「ビアンカ・オーバースタディ」というラノベ作品まで書いてしまいましたしね。

それはさておき、この作品ではハルヒがいなくなったことによりキョンのハルヒへの思い入れが吐露されます。

いつもハルヒに振り回され不満だらけのキョン。

ですがハルヒが仕切るSOS団が無いなんて考えられません。

わがままなハルヒ、癒し系の朝比奈さん、クールな長門、調子のいいキザな古泉。

いつのまにやらキョンにとってはそれが欠かせない日常になっていました。

もちろん読者にとっても。

なのでこれは登場人物たちにとっても作者にとっても、一度リセットしてハルヒの存在感や魅力を際立たせる効果が大だったと思います。

さて、次回作ではまたハルヒがどれだけ活躍(?)してくれるのでしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする