2015年03月30日

3月の一冊

今月はいつものように14冊でした。
 
・「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」藤谷治
・「悪趣味の本」別冊宝島編集部 編
・「パトロネ」藤野可織
・「ニューヨーク料理修行!」安藤幸代
・「神様のラーメン」多紀ヒカル
・「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」水木悦子 赤塚りえ子 手塚るみ子
・「月魚」三浦しをん
・「森枝卓士のカレー・ノート」森枝卓士
・「そんなに読んで、どうするの? 縦横無尽のブックガイド」豊崎由美
・「阿川佐和子の この人に会いたい」阿川佐和子
・「永遠の0」百田尚樹
・「オトコ、料理につきる」三善晃
・「貞操問答」菊池寛
・「菅野祐孝の日本一おもしろい日本史 上」菅野祐孝

「アンダンテ・モッツァレラ・チーズ」、ちょっとドタバタな青春コメディとでもいいますか。

でも空回りの感ありでした。

「悪趣味の本」、いろんな世界があるんだなぁと。

そういうのを垣間見られるのは楽しい。

「パトロネ」、思いのほかシュールな作風でした。

私は併録されている「いけにえ」のほうが楽しめました。

「ニューヨーク料理修行!」、女子アナウンサーの料理修行記です。

言葉の通じない国での奮戦ぶりが描かれています。

「神様のラーメン」、73歳でデビューされたという作者のグルメ短編集。

でもどれもいまひとつパッとしませんでした。

「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」、有名なマンガ家を父に持つ娘たちの対談集。

身内ならではの視点で紹介され面白い。

「月魚」、古本業界を舞台にした、しっとりした雰囲気の作品です。

ちょっとBLも入っていますね。

「森枝卓士のカレー・ノート」、カラー写真をふんだんに使って様々なカレーを紹介。

マニアにはいい一冊かも。

「そんなに読んで、どうするの? 縦横無尽のブックガイド」、辛口書評家の書評集です。

本選びの参考になります。

「阿川佐和子の この人に会いたい」、週刊文春で長年続いている対談の第一集。

20年以上前なので皆さんお若い。

「永遠の0」、特攻隊で亡くなった祖父を通じて戦争や特攻隊の愚かさを描いています。

読み応えありました。

「オトコ、料理につきる」、作曲家によるエッセイ&レシピ集。

文体がちょっと馴染めませんでしたが。

「貞操問答」、奥様向けの昼ドラマのような内容。

やっぱり菊池寛は面白い。

「菅野祐孝の日本一おもしろい日本史 上」、なかなかはっきりとは身についていない日本史。

改めて勉強してみました。

さて、今月の一冊。

「月魚」と「永遠の0」が候補ですね。

「月魚」の冷たくしっとりした雰囲気もよかったのですが、「永遠の0」のぐいぐい読まされる面白さに軍配を。

というわけで今月はこれです。

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posted by たろちゃん at 03:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

「菅野祐孝の日本一おもしろい日本史 上」菅野祐孝

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勉強は昔から嫌いでしたねぇ。

でもそれは押し付けられるから。

興味があれば誰に言われなくとも勉強します。

というよりそれを勉強なんて思わない。

私は子供の頃よく百科事典を読んでいました。

勉強なんてつもりはまったくなく、ただ面白いから読んでいたんですね。

ですがその経験が結果的にはいい勉強になっていました。

さて、この本はタイトルの通り日本史です。

歴史はまったく興味なかったんでずっとスルーしていたんですよねぇ。

でも歴史って歳取ってくるとじわじわと興味が沸いてくる。

そして自分の国の歴史に無知だというのが恥ずかしくなってくる。

よく日本人が外国に留学して周りの外国人に日本の文化や歴史について質問され、何も知らずに恥をかくという話を聞きます。

むしろ日本に興味を持つ外国人のほうがよほど勉強をしていると。

てなわけで、私も無知からの脱皮を図ろうと勉強のやり直しです。(笑)

この本は上巻ということで旧石器時代から安土桃山時代までをわかりやすくかいつまんで取り上げています。

ただやはりそれぞれの項目についてもっと深く知りたいと思ったらそれなりの本を読まなければなりませんが、ざっくりと幹を上っていくにはいい本だと思います。

枝が気になるのなら他の資料を探し、そこからまた興味や知識が増えていきますしね。

ですが昔のように知識として頭に残ることが少なくなってきました。

読んだその場では「ああ、そうだったのか」と思っても、しばらくすると忘れています。(笑)

ま、勉強ではなく読み物として楽しむ分にはそれでいいんですけど。

今後は手元に置いておいて、ときどきペラペラとページをめくり読み直すような使い方をしたいと思います。

posted by たろちゃん at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

「貞操問答」菊池寛

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芝居に夢中な長女の圭子、いちばんしっかりものの次女新子、無邪気で男を惑わす魅力のある三女の美和子。

主人公は新子です。

父が亡くなったあと金銭感覚のない母や姉、妹のせいで家庭の経済は貧窮状態。

新子は家計を支えるため、前川準之助という実業家の軽井沢の別荘で家庭教師の仕事を始めます。

妻子ある身でありながら新子に想いを寄せる準之助。

しかし準之助の妻がとんでもなく意地の悪い女。

準之助は事なかれ主義者で、気の強い妻には頭が上がりません。

新子と準之助の雰囲気を察した妻は、新子を解雇して追い出してしまいます。

ですが新子への想いを断ち切れない準之助は、新子の生活を確保すべく銀座にバーを持たせます・・・・。

いやぁ、菊池寛の小説って面白いですねぇ。

以前に読んだ「真珠夫人」もそうですけど、なんといいますか下世話。(笑)

奥様に向けた昼のドラマにぴったりといった内容ですね。

新子のけなげさ、しかしそれを奪いぶち壊してしまう姉や妹に対してのいらだたしさ。

社会的立場のある準之助の新子に対する純な想い。

それを徹底的にぶち壊そうとする準之助の妻の嫉妬と性悪。

読みどころをたっぷりと設定し、しっかりとエンターテイメントに仕上げています。

新聞に連載されて話題になったようですが、そりゃそうでしょうね。

文春文庫からもう一冊出ている「無憂華夫人」も購入済み。

少し間を置いてぜひ楽しませていただきましょう。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月24日

「オトコ、料理につきる」三善晃

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作曲家の著者。

料理にはこだわりがあったようです。

食べることはもちろんですが、むしろ作るほうに関心があったようで。

食について書く人は多数いらっしゃいますが、食べるのが専門の人とそれが高じて自分で料理し玄人はだしな人がいらっしゃいます。

料理評論家なんてのは前者ですかね。

もちろんまったく料理しないわけではないでしょうけど。

でも著名な料理評論家やフードジャーナリストと呼ばれる人たちが、自身の料理をそれなりのレベルで紹介しているのは見たことがありません。

著者は後者ということになるのでしょうけど、これはたくさんいらっしゃいますね。

芸能人や作家など料理自慢の人はわんさか。(笑)

さて本書ですが、ご自身のフランス留学時代を含む食の経験、薀蓄、レシピといった内容です。

ただ文体がどうも馴染めません。

後半はレシピの紹介なのでまだましなのですが、最初のほうのエッセイがねぇ。

伊丹十三荻昌弘の影響があるのかもしれませんけど。

時代もあるでしょうし個性といえばそうなんでしょうけど、ちょっとイタイ。

ごく普通に書いてもつまらないというサービス精神もあったのかもしれませんが。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月22日

「永遠の0」百田尚樹

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司法試験に何度も失敗してぶらぶらしている26歳の健太郎と30歳でフリーライターをしている姉の慶子。

二人は特攻隊で亡くなった祖父である宮部久蔵のことを調べ始めます。

いくつかの戦友会に宮部のことを知っている人がいるかどうか手紙を出し、返事が来た何人かと会うことになります。

最初に会った人は、あいつは逃げ回っていた臆病者だと言います。

それを聞いて萎えてしまう二人。

しかしその後も何人かに話を聞いて回るつれ、だんだんと宮部の人間像が浮かびあがってきます。

国のために死ぬのが当たり前という風潮だった当時において、宮部はひたすら生きて家族のもとに帰るのだと主張し続けていたのでした。

特攻隊への半強制的な志願も拒否し続けていたのです。

そんな宮部がなぜ特攻隊で死ぬことになったのか・・・・。

力作ですねぇ。

感動しました。

ですがかなり賛否が分かれているようですね。

特攻隊や戦争を美化しているというような意見に関しては、さすがにそれはありえません。

どこをどう読んでもそんな話は出てこない。

むしろ戦争の悲惨さ、軍上層部の浅はかさや冷酷さ、特攻という行為の愚かさをくどいほどに主張しています。

右傾という批判もあるようですが、主張としてはむしろ左傾でしょう。

人それぞれ考え方が違いますので感想も違ってくるのは当然のことですけど。

映画については観ていないのでなんとも。

私は実にいい小説だと思いました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ひ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする