2015年04月30日

4月の一冊

今月読んだのは以下の15冊です。
 
・「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」大崎梢
・「南仏おいしい物語」島静代・文/柏木リエ・絵
・「コロッケの丸かじり」東海林さだお
・「菅野祐孝の日本一おもしろい日本史 下」菅野祐孝
・「笑いの現場 ひょうきん族からM-1まで」ラサール石井
・「ロマンティックにささやいて」桜木小鳥
・「剣客商売 十番斬り」池波正太郎
・「和食の知られざる世界」辻芳樹
・「マラケシュ心中」中山可穂
・「文人悪食」嵐山光三郎
・「いかりや長介という生き方」いかりや浩一
・「吉野家の経済学」安部修二・伊藤元重
・「読んでおきたいベスト集! 太宰治」別冊宝島編集部 編
・「恐怖への招待」楳図かずお
・「カツラ美容室別室」山崎ナオコーラ

「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」、書店を舞台としたミステリー。

でも肝心のミステリーの部分が弱いですね。

「南仏おいしい物語」、料理人による食エッセイ。

南仏の雰囲気を伝えてくれます。

「コロッケの丸かじり」、いつもながら絶好調です。

食エッセイの金字塔ですね。

「菅野祐孝の日本一おもしろい日本史 下」、下巻ということで江戸時代前期から平成時代まで。

勉強させていただきました。

「笑いの現場 ひょうきん族からM-1まで」、お笑いの近代史です。

ただし落語などは含まれません。

「ロマンティックにささやいて」、ちょっとエッチなエタニティ文庫の赤シリーズ。

ワンパターンではありますが、これはまずまず楽しめました。

「剣客商売 十番斬り」、ぼちぼちと楽しみに読んでいるシリーズです。

作品中に作者がしゃしゃり出てくるのがちょっと鼻につきますけど。

「和食の知られざる世界」、著者は辻調理師専門学校校長。

そのような立場から和食の現在と未来を考察されています。

「マラケシュ心中」、中山可穂といえば女性同士の恋愛ですね。

いつもながらこの作品も圧巻でした。

「文人悪食」、37人の文士が食についてどのように向き合っていたかを検証。

さすがに皆個性があります。

「いかりや長介という生き方」、著者は故・いかりや長介氏の長男。

息子から見た氏の生き様が実によく描かれていました。

「吉野家の経済学」、吉野家の社長(当時)と経済学者の対談。

当時の経営の裏事情がわかって面白い。

「読んでおきたいベスト集! 太宰治」、根強い人気のある太宰治。

ベスト集ということでお買い得な一冊です。

「恐怖への招待」、楳図かずおが語る漫画論。

漫画家のこういう本って意外となかったかも。

「カツラ美容室別室」、なぜ設定が美容室なのかよくわかりませんが。

特ににどうということもないんですけど味わいがあります。

さて今月の一冊。

「いかりや長介という生き方」が思いのほかよかったです。

ですがやはり「マラケシュ心中」中山可穂ですね。

これはもう文句なしに1等賞です。

今月はこれに決定。

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posted by たろちゃん at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月29日

「カツラ美容室別室」山崎ナオコーラ

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高円寺のアパートに引っ越してきた淳之介。

近くに住む2歳年上の梅田さんに電話すると、いま美容室にいるので髪を切りに来るよう言われます。

場所の説明を受けて訪問したのが『桂美容室別室』。

店長の桂さんは見るからにカツラです。

淳之介はここで美容師のエリと出会います。

淳之助、エリ、カツラさん、梅田さん、もうひとりの美容師桃井さん。

それら登場人物たちの恋や友情、私生活はいったいどこに向かうのか・・・・。

いつもながらふわふわと掴みどころのない作風だなと思いました。

なんだかゆるい。

恋愛にしろ仕事にしろ、現実にはそうそうドラマチックな展開があるわけではありません。

日々なんて小さな出来事の積み重ねです。

でもときたまちょっと大きな出来事もあったりして。

そんなことをのんびり淡々としたペースで描いています。

ですが、ゆるい中にもところどころビシッとピントがきてたりするんですよね。

それが締まりになっています。

日常の中のさりげないドラマといったところでしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

「恐怖への招待」楳図かずお

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ホラー漫画の第一人者、楳図かずおが“恐怖”をテーマに語った本です。

なぜ人は“恐怖”を感じるのか。

どういうときに怖いと思うのか。

著者の幼少の経験や感性から分析しておられます。

そして今までに発表してきた作品の意図など。

ただ読んでいてあまり“恐怖”について語っておられるという気はしませんでしたね。

どちらかというと自身の漫画の方法論を明かしておられるという気がしました。

しかし自身の漫画というのがホラーなわけで、そういう意味では“恐怖”を語っておられるには違いありません。

創作ノートや短編漫画も収録されており、楳図作品のガイドブックともいえます。

ラベル:漫画本
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2015年04月25日

「読んでおきたいベスト集! 太宰治」別冊宝島編集部 編

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昭和の前半に数々の作品を発表し、いまだ愛読されている作家、太宰治。

無頼派と称された作品の魅力はもちろんですが、心中未遂を繰り返し39歳という若さで人生を終えた生涯にも惹き付けられるものがあります。

そんな太宰の代表作13編がこの一冊に収録されています。

収録作品は「二十世紀旗手」、「ダス・ゲマイネ」、「富嶽百景」、「女生徒」、「走れメロス」、「きりぎりす」、「トカトントン」、「ヴィヨンの妻」、「斜陽」、「わが半生を語る」、「桜桃」、「人間失格」、「グッド・バイ」。

文庫本数冊分のお買い得品です。(笑)

「ヴィヨンの妻」、「斜陽」、「人間失格」がやはりいいですね。

でも私がいちばんよかったのは「グッド・バイ」です。

ユーモア小説な作風です。

しかしこれは未完の遺作となりました。

ぜひ最後まで読みたかった。

しかし太宰のいろいろな写真を見ますと、やはり女性にモテたんだなぁと思えます。

憂いのある整った顔立ち、長身。

そしてこの作品と生き様。

なんだかすべてがピタリとはまり過ぎていて、時代的なことも含め今後このような作家は二度と出てこないだろうなと。

ラベル:小説
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2015年04月23日

「吉野家の経済学」安部修二・伊藤元重

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牛丼といえば。

やはり最初に名前が挙がるのが「吉野家」ですよね。

この本は「吉野家」の社長(出版当時)である安部修仁氏と東大の教授で経済学者の伊藤元重氏との対談です。

安部氏はアルバイトから社長に上り詰めた叩き上げです。

まだ社長になる前ですが、1980年に倒産も経験しておられます。

そして牛丼1杯280円という価格競争の先陣を切ったのも氏による経営です。

客としては普段何気なく利用している牛丼屋ですが、当然その経営に関しては熾烈なものがあるわけで。

そんな舞台裏を知ることができます。

ただ、この対談が行われたのが2001年。

そして出版されたのが2002年。

その翌年、狂牛病騒ぎで思いっきりずっこけるとは夢にも思わなかったのでは。

他の牛丼チェーンに比べても痛々しいダメージを受けましたもんね。

それはいまだに引きずっていますし。

パート2としてその時の内情も読んでみたいと思いました。

posted by たろちゃん at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする