2015年04月11日

「ロマンティックにささやいて」桜木小鳥

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三浦倫子は29歳のオールドミス。

見た目も地味なお局様です。

しかし実は少女小説が大好きで、王子様が現れるのを密かに期待していたりなんかします。

そんな倫子に接近してきたのが4歳年下で社内でも人気の藤崎彬。

藤崎を意識する倫子ですが、藤崎のそばにはいつも年下のかわいい有田さんという女性がいます。

それを見ると気が沈んでしまう倫子。

ある日の飲み会。

有田さんをほったらかしにして倫子の席にやってきた藤崎。

つい飲み過ぎて記憶をなくした倫子が目覚めるとそこは自分の部屋なのですが、なぜか藤崎がいて・・・・。

3部構成になっており、第1部「ロマンティックにささやいて」は倫子の視点。

そして第2部の「恋をするなら」では同じ話を藤崎の視点から書いています。

目新しい手法ではありませんが、藤崎の手の内や本性がわかって面白い。

第3部の「ドラマティックに抱きしめて」では藤崎の出張中に倫子の元カレが現れ、倫子に手を伸ばしてきます。

さて藤崎は・・・・。

『美人でもない地味な私』に『かっこいい彼』がアプローチしてきて『信じられないけど幸せ』という、このジャンルお約束のクサイ設定。

自虐的ナルシズムです。

それはわかった上で読んでいるわけですが、この作品はなかなかよかったです。

さほど稚拙さを感じませんでした。

posted by たろちゃん at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする