2015年05月20日

「檀流クッキング」檀一雄

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著者は「火宅の人」や「リツ子 その愛」などで知られる直木賞作家です。

無頼派の作家としても知られていますが、私にとってはなによりもやはり“食”の人ですね。

作家には食にこだわりのある人が多く、いろんな作家が食についてのエッセイを書いたりしています。

ですが本書のようにここまで徹底して自分で料理をし、発表する作家というのはそうそういません。

開高健も食通として知られていますが、もっぱら食べるほう専門でしたしね。

さて、本書で紹介されているレシピは92品。

日本国内に限らず世界中を放浪して食べ歩き、自分流にアレンジしたレシピです。

読んでいますとしみじみと、食べることそして料理することが好きだったんだなぁと感じます。

「買出しほど好きな仕事はない」と宣言しておられるほどですから。

たしかに市場って眺めているだけでも楽しいですもんね。

この本は決して気取った料理の紹介ではありません。

家庭でできる料理ですので、料理好きには大変参考になります。

ラベル:グルメ本
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2015年05月18日

「乙女の密告」赤染晶子

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学生は圧倒的に女子が多いという京都の外国語大学。

ドイツ語スピーチのゼミを担当しているバッハマン教授は学生たちを『乙女』と呼んでいます。

みか子たち『乙女』はスピーチコンテストで「アンネの日記」の一部を暗誦しなければなりません。

コンテストを前に緊張する『乙女』たちですが、そんな中、教授とある女学生の黒い噂が流れます。

『乙女』にあるまじき行為です。

やがてみか子がその黒い噂の張本人になってしまいます・・・・。

う~ん。

タイトルに「密告」という言葉があるように、女学生とアンネを重ねつつ話が展開していくわけですが、どうも私にはこの小説のよさがわかりませんでした。

真面目なのかふざけているのか。

嶽本野ばらのような森奈津子のような。

少女マンガ的なノリでもあります。

まあそれがこの作品の持ち味ではあるのですが。

じゃあ面白いのかというと・・・・。

アンネの人生を重ねるほど作品中の女子大生の学園生活に重みがあるんでしょうか。

読み終えて内容がまったく記憶に残らず、数日したらさっぱり忘れていたほど。

私にとってはそれくらい印象の薄い作品でした。

ラベル:小説
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2015年05月16日

「半島を出よ(上・下)」村上龍

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時代は2011年。

経済破綻した日本は失業者が溢れています。

そんな中、武装した北朝鮮のコマンド9人が九州に上陸。

彼らは北朝鮮の反乱軍を名乗り、試合中の福岡ドームを占拠します。

そして2時間後には500人の特殊部隊が複葉機で次々と到着。

福岡市の中心部を制圧します。

その後12万人の本隊も到着するというのです。

なすすべのない日本政府は福岡を封鎖。

事実上反乱軍の占領下となります・・・・。

退廃した日本を舞台にした近未来的な設定です。

もし北朝鮮が日本に攻め込んできたら。

それに対しての日本政府の愚かな対応、頼みの綱のアメリカの反応。

まさかとは思いますが、でもありえそうにも思われるのは作者の筆力でしょうか。

ドームが占拠されたときの観客たちの反応など、思いっきり日本の平和ボケを皮肉っていますしね。

反乱軍に対して立ち上がるのはアウトローな若者たちの集団です。

頼りにならない日本政府を尻目に、彼らは福岡そして日本を救うことができるのか・・・・。

私はむしろ北朝鮮軍に感情移入して読んだのですが、読み方としてはどうでしょうか。

毅然とした行動を取れずあたふたしている日本人よりも、ストイックで規律ある行動をする純朴な彼らに共感を覚えました。

しかし力作ですね。

上下巻あわせて1000ページを超え、改行が少なくみっちりと文字が埋まっています。

ですがほとんど苦にならず読めました。

若者たちのシーンがちょっとだるかったかな。

ただ登場人物がやたらに多く、さすがにそれぞれの人物は描ききれていませんでした。

まあ作者が登場人物すべてに責任を持つ必要もないでしょうけど。

読む価値ありの一冊だと思います。

ラベル:小説
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2015年05月14日

「もものかんづめ」さくらももこ

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「ちびまる子ちゃん」でお馴染み、さくらももこのエッセイ集です。

著者が日常体験したことをネタにしています。

特に笑えるほど面白いというわけではありませんが、じんわりと楽しめました。

しかし著者の家族って「ちびまる子ちゃん」のまんまなんですね。

父親もヒロシですし。

というか、もともと「ちびまる子ちゃん」が著者の家族をモデルにしているので当然か。

ラベル:エッセイ
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2015年05月12日

「美味しんぼ97 究極の料理人“夏編”」作・雁屋哲 画・花咲アキラ

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表題作は「究極の料理人“夏編”」です。

岡星に次いではるさんまでもが元気をなくしてしまいます。

自分の料理はつまらないと。

そして山岡とゆう子はやはり『京味』に連れて行くんですね。

岡星も同席し、西健一郎氏の料理を味わいます。

「見失っていた道を見いだしました」と、はるさん。

岡星もさらに元気を増します。

・・・・。

結局は西氏の料理紹介であり、だからなんなんだと・・・・。

ラベル:グルメ漫画
posted by たろちゃん at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする