2015年05月10日

「料理の哲学 「五人の神様」から学んだ三ツ星のエスプリ」三國清三

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東京・四谷で高級フランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」を経営する著者。

マスコミにもよく登場しておられます。

料理人歴も30年を過ぎ、過去に出会った“料理の神様”について語り、と同時に自分自身を語り、料理の真髄にふれていこうという試みです。

その“料理の神様”とはフレディ・ジラルデ、トロワグロ兄弟、ポール・エーベルラン、ジャン・ドラベーヌ、アラン・シャベルの5人。

著者がフランスに渡り師事したシェフたちです。

フランス料理に興味を持つ者なら誰もが知る錚々たる顔ぶれ。

当然のことながらそれぞれ料理に対して違った哲学を持っておられます。

その下で著者は影響を受けながら自身の感性を磨いていったのですね。

いろんな人たちから学び、自身の感性を加えて現在のミクニの料理がある。

この本はあまり著者の経歴がどうこうな内容ではありません。

つまり苦労した出世物語を読ませるという内容ではないということ。

神様たちの仕事に触れ、現在の自分の仕事、そして料理とはどうあるべきかが語られています。

著者の料理人としての信念と覚悟が感じられる一冊です。

ラベル:グルメ本
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2015年05月08日

「日本の文化人 日本をダメにするタレント文化人を斬る!」噂の眞相別冊

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日本には『文化人』と呼ばれる人がいます。

でも文化人っていったいなんなんでしょうね。

曖昧なカテゴリーです。

作家、評論家、ジャーナリスト、教授・・・・。

それらしき肩書きがあり、マスコミで意見を主張すれば取りあえずは文化人なんでしょうか。

そんな文化人にもいろんな人がいまして、ろくでもない連中をぶった斬るという趣旨な本です。

これは「噂の眞相」の増刊号でして、内容はやはりそれなりです。

ビシバシと痛快な部分もあるのですが、反権力、反体制、左寄りな思想の本ですから、批判の対象となるのは当然その反対側の人たちですよね。

まったくその通りと思うのもあれば、なにがなんでもケチをつけてやろうというような強引なのもあります。

でもまあ、小林よしのりや大江健三郎、村上春樹なんてどんどんやっつけたれと思いますけどね。(笑)

これはこれであり。

でも鵜呑みにしてはいけません。

あくまで読み物として楽しむべく。

巻末には『文化人』の住所、電話番号がずらりと公開されているのですが、いいんですかね、これ。

出版は1998年。

現在ほど個人情報がどうこううるさい時代ではなかったですけど、それにしても。

さすが「噂の眞相」。(笑)

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2015年05月06日

「性技実践録 セックスメート氏聞き書き」下川耿史

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スワッピングのキャリアは30数年、交際したカップルは2500組。

その世界では『セックスメート』という名前で知られた性豪、山村不二夫氏。

女性の潮吹きについてポルノ作家の川上宗薫氏と論争し、その豊富な経験と物的証拠から見事に論破。

川上氏をして『性技日本一』といわしめたほどの人物です。

評判を聞いた男性が、ぜひうちの妻に女の悦びを教えてくださいと依頼してくることも多数。

妻たちは今まで得たことのない快感に目覚めます。

性風俗の研究家である著者がそんな山村氏にセックスについての話を伺った一冊です。

しかしどのような世界にもその道を極めた人がいるものですねぇ。

この本でも具体的にセックスのテクニックが指南されています。

なるほどふむふむと思いはしますが、私にはそれを試す相手がおらず・・・・。

まずはパートナーを作らなければっちゅう話ですわな。(笑)

それはともかくとしまして、著者が取材した当時山村氏は70歳。

直近の1ヶ月だけでも5組のカップルとスワッピングを行っていたとか。

あっぱれです。

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2015年05月04日

「天皇の料理番」杉森久英

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小さい頃から強情だった秋沢篤蔵。

いちど言い出したら聞く耳持たなくなり、なにがなんでも貫き通そうとします。

坊さんのスタイルに憧れ寺へ入ったものの悪さが過ぎて追放。

その後仕出し料理屋に養子に出されるのですが、納品のため訪れた歩兵連隊で生まれて初めてカツレツという料理に出会います。

あまりの美味しさに感動したこれをきっかけに、篤蔵は西洋料理の道に進むことを決意します。

福井県の武生からいざ東京へ。

まずは華族会館という皇族や華族を相手に料理を出す所に入門することになります。

負けん気の強さ、人一倍努力する一本気な性格で、めきめきと頭角を現していく篤蔵。

そしてやはり本場のフランスで勉強しなければとパリへ。

修行して数年、天皇の料理番をして欲しいという話が持ち込まれます・・・・。

タイトルの通り長年にわたり天皇の料理番を勤めた秋山徳蔵氏をモデルとした伝記小説です。

35年前にテレビドラマ化されましたが、最近になってまた再ドラマ化されたとのこと。

そんな話を聞いて、そういえば数年前に購入したまま積ん読状態だったなと引っ張り出してきて読んでみた次第。

ある意味成り上がりな内容なわけですが、本人の筆ではなく小説仕立てですので嫌味なくドラマとして読めます。

篤蔵の人間的魅力がいい。

そして当時の料理界や皇室の内情、時代背景を知ることができるのは作者の取材の功績でありましょう。

550ページの分厚い本ではありますが、読みやすく面白く、するするとページが進んでいきました。

ラベル:グルメ本 小説
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2015年05月02日

「とりあえず、ビール! 続・酒と酒場の耳学問」端田晶

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「とりあえず、ビール!」

私の大嫌いな言葉です。(笑)

なんで日本人て「とりあえずビール」なんでしょうね。

この言葉に私は数人のサラリーマンが居酒屋を訪れ、ネクタイゆるめて赤い顔してウダウダと仕事の話をしているという光景を思い浮かべてしまうのです。

ゾッとします。

といってもそれは私がそういうシチュエーションが嫌いというだけで、やはり仕事のあとみんなで飲むビールは美味しいことでしょう。

さて本書ですが、著者はサッポロビールの偉いさんです。

なのでそういう立場からビールについてのいろいろを書いておられます。

これは前作「もっと美味しくビールが飲みたい 酒と酒場の耳学問」の続編となります。

いろいろと豆知識的な話題が盛り込まれており、雑学的な一冊ですね。

ただ私にとってはおちゃらけた文章がウザイ。

もっと普通に書けばいいものを。

それが著者の個性なんでしょうし、堅苦しくなく読めるようにとの気遣いだとは思いますけど。

でももし次作があるのなら、もう少し普通に書いていただきたい。

って、大きなお世話か。(笑)

ラベル:グルメ本
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