2015年06月09日

「お父ちゃんのゲゲゲな毎日」水木悦子

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『ゲゲゲの鬼太郎』など妖怪漫画の第一人者、水木しげる

著者は水木氏の次女で、水木プロダクションの社員として氏を支えておられます。

娘としてスタッフとしてつねに傍にいる立場から見た水木しげるの素顔とは。

これがとんでもなく面白いんですね。

奇行といいますか天然といいますか。

紹介されているエピソードはどれも無邪気で微笑ましい。

やはり天才というのはどこか凡人とは言動が違うようです。

奇行といえば赤塚不二夫氏なんかもそうでしたけど、赤塚氏の場合は計算があります。

他人を笑わせてやろうとかびっくりさせてやろうとか、ネタを作っての言動でした。

水木氏は違う。

完全に天然です。(笑)

本人は大真面目なんですけど傍から見ると実に滑稽なんですね。

そんな“お父ちゃん”の魅力をを愛情あふれる視点と文章で綴った好エッセイです。

ラベル:漫画本
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2015年06月07日

「百魚百味」岩満重孝

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画家であり随筆家である著者の食エッセイ。

タイトルからわかるように魚料理を取り上げておられます。

しかも北海道から九州まで。

それぞれに絵も添えられ、趣のある内容となっています。

やはり日本全国の食を楽しむとなると肉より魚ですよね。

その土地ならではの魚や調理法があったりします。

そして旬がありますし。

肉ではなかなかそうはいきません。

その土地の空気を吸い、風景を愛で、人とふれあい、ならではの料理を楽しむ。

味わい深いですねぇ。

本書では各編に俳句も添えられ、それがまた。

ラベル:グルメ本
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2015年06月05日

「ホルモー六景」万城目学

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「鴨川ホルモー」の続編です。

というよりは番外編ですか。

「鴨川ホルモー」の登場人物やそうでない人物たちの裏話的な内容です。

なので前作のようにホルモーについての描写はほとんどありません。

今回はキャラクターにスポットを当てておられます。

6章がそれぞれが独立した短編であり、連作短編集の趣です。

いろいろと趣向を凝らしておられますね。

第二景の「ローマ風の休日」はいうまでもなく名作からの拝借ですし、第三景の「もっちゃん」は文学好きをニヤリとさせます。

第六景の「長持の恋」はSF恋愛小説です。

やはりこの作家、現実と虚構の取り混ぜが上手いなぁと思います。

ただこれは前作の「鴨川ホルモー」先に読んどいたほうがいいですね。

そのほうがしっかりと楽しめます。

というか、ホルモーがどういうものかということがよくわからないでしょうし。

私はこれでもうホルモーシリーズはないだろうなと思っています。

だってこれ以上はもうくどいでしょ。(笑)

ラベル:小説
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2015年06月03日

「食通に献げる本」山本容朗

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作家や文化人による食エッセイ29篇、短編小説6篇を収録。

表紙や目次を見ますと大御所の名前がずらりと並んでおり圧巻です。

どれもこの本のための書下ろしではなく、それぞれの著書からの抜粋ですが。

編者の山本容朗氏はもともと文芸の編集者でした。

その後は作家や食についての著書を多く残しておられます。

さまざまな作家にお世話になり、中でも獅子文六檀一雄に大恩があるとあとがきに書いておられます。

どちらも食通として知られた作家です。

食についていろいろ書いておられたのもその影響があるのかもしれませんね。

その前にやはり元来が食いしんぼうなんでしょうけど。(笑)

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2015年06月01日

「あまからカルテット」柚木麻子

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自宅でピアノを教えている咲子、男性月刊誌の編集者をしている薫子、化粧品メーカーの社員でデパートに勤務している満里子、料理研究家の由香子。

アラサーの4人は女子中学校時代からの仲良しです。

それぞれ立場は違いますが、恋に仕事にと悩みは尽きません。

いろんな問題が持ち上がるのですが、そのすべてには食べ物が絡んで・・・・。

タイトルから推察できるように、ある意味グルメ小説といえますかね。

稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、おせち。

それぞれの章でひとつの食べ物が取り上げられており、それが問題を解決するキーポイントとなっています。

食べ物に関してのウンチクは浅いですが、マニアックにしつこく語られてもね。

これくらいでいいかと思います。

食べ物がメインではなくあくまで小道具で、4人の友情や恋や生き方といったところがメインですから。

シリーズとしてもう1~2作読んでみたい気がしました。

ラベル:グルメ本 小説
posted by たろちゃん at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ゆ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする