『ゲゲゲの鬼太郎』など妖怪漫画の第一人者、水木しげる。
著者は水木氏の次女で、水木プロダクションの社員として氏を支えておられます。
娘としてスタッフとしてつねに傍にいる立場から見た水木しげるの素顔とは。
これがとんでもなく面白いんですね。
奇行といいますか天然といいますか。
紹介されているエピソードはどれも無邪気で微笑ましい。
やはり天才というのはどこか凡人とは言動が違うようです。
奇行といえば赤塚不二夫氏なんかもそうでしたけど、赤塚氏の場合は計算があります。
他人を笑わせてやろうとかびっくりさせてやろうとか、ネタを作っての言動でした。
水木氏は違う。
完全に天然です。(笑)
本人は大真面目なんですけど傍から見ると実に滑稽なんですね。
そんな“お父ちゃん”の魅力をを愛情あふれる視点と文章で綴った好エッセイです。
ラベル:漫画本