この本が単行本として出版されたのが平成8年。
今から20年ほど前です。
ここで紹介されている“将棋界を支える若者たち”として紹介されているのは、主に森下卓、佐藤康光、森内俊之、羽生善治の4人。
ただし若者といいましても、当時からすでに皆さん凄まじい活躍をしておられましたが。
現在では当然ベテラン棋士であり、将棋界のトップとして活躍しておられます。
ちなみに著者は初代竜王であり、将棋ファンには伝説的研究会として知られる『島研』を率いた棋士です。
佐藤、森内、羽生がそのメンバーでした。
彼らの先輩として接してきた立場からその成長ぶり活躍ぶり、内面についても書いておられます。
「純粋なるもの」というタイトルには彼らの将棋に対しての真摯な姿勢はもちろん、現在の若者が失いつつある品のよさ、謙虚さ、根気などといったものを備えた人間性に対しての敬意も込められています。
ラベル:ノンフィクション