2015年07月09日

「彼の地図 四年遅れのティーンエイジ・ブルース」彩河杏

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角田光代のコバルト時代の青春小説です。

大学生の実香は21歳。

周りが就職を決めていくなか、大学院に進むことを考えています。

そういえば最近仲のいいスグルの姿を見かけません。

気になり彼のアパートを訪ねてみると、散らかり放題の部屋にボロ雑巾のようになったスグルがいました。

もう学校へは行かず、卒業も就職もしないというのです。

大人の言いなりにはならない、反抗してやるんだなどと言い出します・・・・。

いやぁ、青いですねぇ、なにもかもが。

まずサブタイトルが「四年遅れのティーンエイジ・ブルース」。

ティーンエイジ・ブルースって・・・・。

いまからするとちょっと耐えられないですね。

「彼の地図」というメインタイトルは尾崎豊の「十七歳の地図」からきています。

作品中にも具体的な名前は出てきませんが、尾崎を思わせるフレーズがいくつも出てきます。

で、スグルがそれに影響を受け、大人に反抗し、夜の校舎の窓ガラスを壊して回ったりするんですね。

もちろん実香はそんなスグルに目を覚ますよう説教するのですが。

そして元カノやら昔の友人やら出てきたりして、いろいろとエピソードもあるんですけど。

まあ結局はええ歳こいてダダこねてんなよと。

ロック歌手の歌に影響受けてんじゃねぇよと。

いつまでも10代のガキじゃねぇんだぞと。

ラストの冬の夜中、砂浜でのおしくらまんじゅうのシーンは青春ドラマの「あの夕陽に向かって走ろう!」的なノリでお見事でした。(笑)

ちょっと強引ですがこんなとこでよろしいでしょうか、彩河さん。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする