2015年08月30日

8月の一冊

今月は14冊読みました。

・「一分間だけ」原田マハ
・「TOKYOオリンピック物語」野地秩嘉
・「堕落のグルメ ヨイショする客、舞い上がるシェフ」友里征耶
・「茗荷谷の猫」木内昇
・「おにぎりの丸かじり」東海林さだお
・「シェフの愉しみ Chef's special・2」檜原まり子
・「BRUTUS 特別編集 スラムダンク バガボンド リアル 井上雄彦」
・「とり・みきの大雑貨事典」とり・みき
・「あぽやん」新野剛志
・ 「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 実践編 糖質制限食の応用法」江部康二
・「ダーティ・ワーク」絲山秋子
・「陳家の秘伝」陳建一
・「まれに見るバカ女との闘い」別冊宝島編集部 編
・「スローワルツの川」ロバート・ジェームズ・ウォラー

「一分間だけ」、犬を扱った感動系の作品なのですが。

主人公のバカ女加減がどうにも鼻について・・・・。

「TOKYOオリンピック物語」、1964年に開催された東京オリンピックの裏方のドキュメントです。

やはりこの時代はみんなが熱く前向きだったんですね。

それに比べて今度の東京オリンピックはケチのつきっぱなしで・・・・。

「堕落のグルメ ヨイショする客、舞い上がるシェフ」、物言う食ジャーナリスト(笑)友里征耶氏による飲食業界評論。

飲食店紹介のジャーナリストのほとんどが飲食業界に媚を売り活動している中、たしかに良くも悪くもここまで書く人はいません。

「茗荷谷の猫」、市井の人の人生を味わい深く描いておられます。

やはり誰もがなんらかの影響を歴史に残しているのだなと。

「おにぎりの丸かじり」、相変わらずの着眼点、描写、表現力、庶民的B級感覚。

日本を代表する食エッセイだと断言できます。

「シェフの愉しみ Chef's special・2」、BL小説なのですが、グルメ小説でもあるので読んでいます。

まあBLも他人事として読むぶんにはいいでしょう。

「BRUTUS 特別編集 スラムダンク バガボンド リアル 井上雄彦」、漫画家にもいろいろおられまして、漫画の枠を超えた活躍をされる人がいます。

井上雄彦氏は現在その最たる人ではないでしょうか。

「とり・みきの大雑貨事典」、これ、とり氏によるイラストが添えられているのがいいんです。

なければ値打ちは半減でしょう。

「あぽやん」、旅行会社の空港にある営業所を舞台にしているのが目新しいと思います。

テレビドラマ向きの作品です。

 「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 実践編 糖質制限食の応用法」、やっかいな病気である糖尿病は食事制限が大変。

しかしこれは試してみる価値があるのではと思えます。

「ダーティ・ワーク」、絲山秋子が書く男女関係って独特のものがあるんですよね。

この作品もやはりそうなんです。

「陳家の秘伝」、エッセイ&レシピ集といった内容。

陳氏の人柄が伝わるいい内容でした。

「まれに見るバカ女との闘い」、ほんといますよね、バカ女。

理屈ではなく感情で突っ走っていることがけっこう共通しているように思えます。

「スローワルツの川」、「マディソン郡の橋」で感動しましたので2作目を読んでみました。

やはりパワーダウン。(笑)

さて今月の一冊なのですが、ホームランはなく小さなヒットが数本。

その中でツーベースだったのが「茗荷谷の猫」、「陳家の秘伝」でしょうか。

「茗荷谷の猫」は味わい深くいい小説だったと思います。

ですが単純にいい気分で読書できたということで「陳家の秘伝」にしたいと思います。

今月はこれで。

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2015年08月28日

「スローワルツの川」ロバート・ジェームズ・ウォラー

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「マディソン郡の橋」がベストセラーとなった作者による2作目の小説です。

マイケル・ティルマンは大学教授。

大学内ではちょっと変わり者という風評です。

そんなマイケルがある新任教授の歓迎会で出逢ったのがジェリー・ブレーデン。

同じ大学の教授ジム・ブレーデンの妻です。

お互いインドに興味があり旅したこともある二人は惹かれあいます。

しかしジェリーは人妻です。

どちらも相手が気になるにもかかわらず、想いを伝えることができません。

ですがようやく二人は結ばれます。

なのにジェリーはいきなりインドに旅立ってしまうのです。

夫のジムはおたおたして嘆くばかり。

それを知ったマイケルはいてもたってもおられず、ジェリーを探すためにインドに向かいます・・・・。

う~ん、たしかに前作の「マディソン郡の橋」は感動しました。

クリント・イーストウッドにより映画化され高く評価されましたが、それ以前に高倉健も原作を読んで絶賛しておられたようですね。

たしかにそれほどの作品だと私も思います。

それに比べますとこの「スローワルツの川」はどうしても劣ってしまいます。

相手が人妻であるにもかかわらず想いをつのらせ、インドまで追いかけていくその熱意はいいのですが。

「マディソン郡の橋」のような熱い気持ちを抑えたストイックさが無いせいでしょうか。

これはこれでとは思いますが、やはり前作が良すぎた。

やはりそうそう柳の下にどじょうはいないようで。(笑)

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ろ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月26日

「まれに見るバカ女との闘い」別冊宝島編集部 編

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前作「まれに見るバカ女」が予想外に売れ、ベストセラーになったとのこと。

賛同する意見多数だったそうですが、もちろん抗議や反発も続出したとか。

そりゃそうでしょうねぇ、名指しでバカ女呼ばわりしているわけですから。(笑)

今回最初に登場するのはやはりといいますかなんといいますか、田嶋陽子であります。

真っ先に思い浮かべるのが彼女だという人は多いんじゃないでしょうか。

政治家では土井たか子、小池百合子など。

文化人や芸能人では山田詠美瀬戸内寂聴、飯島愛、藤原紀香、林真理子上野千鶴子、他。

真っ当な批判だなと思うのもあれば、ちょっと強引じゃないかと思うのもあります。

なんにせよ女性にも言い分はありましょう。

逆に他の出版社から「まれに見るバカ男」としてこの本の執筆陣をヤリ玉にあげる本を出しても面白いんじゃないですかね。

posted by たろちゃん at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 『へ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月24日

「陳家の秘伝」陳建一

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テレビでもお馴染みの料理人、陳建一。

料理の鉄人・・・・なんて言葉はもう古すぎますか。

でもこの番組で一躍脚光を浴び、一般の人にも知られるようになったのは確かだと思います。

父は日本に四川料理を紹介した陳建民

そんな料理人の著者が秘伝のレシピを伝えます・・・・。

って、そんな大げさな本ではありません。

著者の家庭に伝わるレシピですから、いわゆる家庭料理ですね。

まあ秘伝といえば秘伝かもしれませんが。

父親がこんな料理を作ってくれたとかのエピソードやレシピを紹介したり。

著者自身が普段どんな料理を作っているのかを紹介したり。

気取ってないのがいいんですよね。

インスタントラーメンはこうやって手を加えればもっと美味しくなるとか、市販のドレッシングを使ってこんな料理ができますよとか。

『サトウのごはん』でパラパラのチャーハンを作るとか。

著者の家のキッチンもごく普通の家庭用のガスコンロだそうで、だから普段は店とは違った家庭用の作り方になるわけで、そのあたりのコツも紹介しておられます。

この本はおそらく陳氏が自ら書いておられるわけではないと思いますが、氏の人柄や料理に対する思い、経営についての考えがしっかりと伝わってきます。

料理人のエッセイとしてもレシピ集としてもいい一冊だと思いました。

ラベル:グルメ本
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2015年08月22日

「ダーティ・ワーク」絲山秋子

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ローリング・ストーンズの曲をタイトルにした連作短編集。

熊井望(女)は28歳のギタリストです。

まず最初の章では熊井が昔一緒に音楽をやっていて好きだったTTという男のことを想う気持ちが書かれています。

第2章では辰也という男と付き合っている、輸入車の広報の仕事をしている貴子という女の話。

兄嫁の麻子と2人で旅行に行ったりという内容です。

第3章では遠井という男が出てきます。

大学時代に付き合っていた美幸という女から、難病になり入院しているので見舞いに来てほしいとメールがあります。

遠井は美幸と再会します・・・・。

それぞれ別の話なのですが、このあとの章ですべての話がつながっていきます。

地味ではあるのですが毎日の生活を営んでいる登場人物たち。

視点を切り替えることによりその人物を浮き上がらせています。

綿密に上手く構成されているとは思いますが、ただこういう設定って「そうそうみんながあちこちつながってるわけないやろ」と思ってしまったりもするのですが。

それはともかく、この読後感は「ああ、絲山秋子」だなと思います。

雨が上がったあと陽が差してきたような。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする