2015年08月02日

「一分間だけ」原田マハ

Cimg2630

藍はファッション雑誌の編集者。

浩介という恋人と同棲しています。

取材したペットショップで処分寸前だったゴールデンレトリバーのリラを購入。

浩介と2人で育てるのですが、仕事に生きがいを感じている藍はなんだかんだとリラの存在が疎ましくなってきます。

リラが手元にやってきたときにはその愛おしさに感動したにもかかわらず。

やがて浩介と別れることになりリラを引き取ったのですが、仕事に忙しい藍はなかなか面倒を見切れません。

仕事もしたい、恋もしたい。

足枷になるリラにあたったりする藍。

リラなんかいなくなればいいと思ったり。

やがてリラの体に異変があることに気付き、病院に連れて行くと癌だと診断されます・・・・。

主人公はファッション雑誌の編集者というコッテリした設定で“仕事する女”を強調しています。

なんで“仕事する女”といえば“ギョーカイ”なんでしょうか。(笑)

こういう設定多いです。

朝から晩まで作業服着て工場で仕事している女性もいるんですけどね。

弁当屋の暑い厨房で汗だくでおかず作ってる女性もいるんですけどね。

なんでそういうジャンルで“仕事する女”を書かないんでしょうか。

ま、この作品においては雑誌の編集者という職業設定が話の舵取りにもなっているんですけど。

しかし主人公のわがままっぷりは腹立たしいですねぇ。

もっと仕事に打ち込みたい、恋もしたいと、リラや浩介に不満を持つ。

ところが状況が変わるととたんにリラや浩介のありがたさに気付く。

自分にとって本当に大切なものはなんだったのかというテーマなわけですが、ふざけんなよと。(笑)

私は人後に落ちない犬好きです。

人間は嫌いですが犬は大好きです。

犬というのはものすごく健気で、飼い主を裏切らないんです。

なのでそんな犬に仕事だの恋だのを優先し散々わがままをぶちまけておきながら(本まで投げつけて怪我させてます)、いざとなると「神様お願い」みたいなことをよく言えたものだなと。

ラストを生かすための山あり谷ありのエピソードだとはいえ、この女好かんわ。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする