就職氷河期で入社試験さえ受けさせてもらえなかった紺野美穂。
ようやく大学の先輩の会社に就職できたものの3年で倒産。
その後幸運にもキャラクタービジネスの会社に就職することができました。
大手企業の下請けとしてキャラクターグッズを作ったりそれに関連するホームページを作ったり、冊子を作ったり。
ですがいわゆる縁の下の力持ちなわけで、決して世の中の主役にはなれないエキストラです・・・・。
いわゆるお仕事小説。
今の仕事を気に入っている人いない人いろいろいると思いますが、自分が世の中の主役のように感じている人なんてほとんどいないと思いますけどね。
そういう意味ではたいがいの人がエキストラでしょう。
じゃあどういう立場が主役なのか。
やはりマスコミに登場するような人ということになるのでしょう。
こういう価値観を持っている人は多いと思います。
それは向上心であり上昇志向でもあるわけですから、決して悪いことではありません。
それだけその仕事で活躍しているという社会的な評価ですから。
私自身はまったくそのようなことに興味はありませんが(ボンクラでけっこうだと思っています 笑)、世の中で活躍している人には興味ありますし職人仕事に惹かれます。
ま、私のことはともかく。
この作品はややエタニティ文庫的なノリで一般小説としては軽いですが、若い女性が読むぶんには元気をもらえるかも。
苦労しつつも自分の仕事を認めてもらえたり、憧れの先輩と一緒に仕事をしてときめいたり。
それにしてもこういう小説って「プロジェクト」という言葉が好きですねぇ。
大きなプロジェクトに関わる自分。
キャリアウーマンに憧れる女性好みのキーワードといえましょう。(笑)