直木賞作家の著者による“うつ闘病記”です。
もともとは再婚生活について書くはずのエッセイだったのですが、ちょうどその頃からうつ病を患い結果的に闘病記になってしまったとのこと。
なのでメインタイトルは「再婚生活」ですが、サブタイトルに「私のうつ闘病日記」となっているのですね。
この日記は2003年8月から2006年12月までですが、途中2004年3月から2006年5月までの2年3ヶ月がすっぽりと抜けています。
いちばん状態が悪いときだったそうで、この期間については振り返って書きおろしとして最後に追加しておられます。
しかし最近鬱病というのはよく聞きますね。
この著者の場合トータルで約11年ほど患っておられたそうですが、そのあいだ約5年間本業の小説が書けなかったといいます。
ひどいときには自殺なんてことにもなるようですが、この本の中にもそのような誘惑があったことが書かれています。
現在(2009年)は全快しておられるとのことで何よりです。
この本を読むことにより、同じ病気を患っておられる方やそのご家族の参考に少しでもなればとのことです。
ラベル:エッセイ