2015年10月19日

「残月 みをつくし料理帖」高田郁

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シリーズ第8弾。

「つる家」にひと組の夫婦が訪れます。

澪の幼馴染みである野江ことあさひ太夫のいる「翁屋」の新造だった菊乃です。

現在はしのぶという名前で大店のご隠居の妻となり、幸せに暮らしています。

夫婦は飾り棚に置いてある澪が包丁細工で拵えた剥き物に気付きます。

それを見て夫婦は以前に見事な出来栄えの包丁細工をある人物からもらったことがあるという話をし、それは失踪した「天満一兆庵」の若旦那佐兵衛ではないか澪と芳は顔色を変えます。

しのぶに詳細を聞くと間違いなく佐兵衛のようです。

しのぶがあいだに入りその人物との仲介をするのですが。

澪と芳は佐兵衛と再会できるのか・・・・。(彼岸まで)

相変わらず「つる家」のライバルである「登龍楼」が澪にちょっかいを出してきます。

吉原に出す新店に板長として澪を迎えたいのだと。

今まで散々卑怯な手を使って澪や「つる家」に迷惑をかけておきながらよくもぬけぬけと言えたものです。

当然その言葉には裏があるはずです。

話を受ける気のない澪は四千両という金をふっかけます。

「登龍楼」店主の采女宗馬は吉原にふさわしい逸品を作ればその話を考えてやると、勝手にその話を澪との賭けにします。

あとに引けなくなった澪はどのような料理を作るのか。

そして源斉のはからいにより、幼馴染みの澪と野江ではなく、“「つる家」の料理人とあさひ太夫”として再会するふたり。

ふたりのあいだにどのような会話が交わされたのか・・・・。(みくじは吉)

その他、芳にもいい話があり、今回もめまぐるしい展開です。

前作では又次の死という悲しい出来事がありましたが、本作では確実にいい方向に向かっていることに胸を撫で下ろしました。

posted by たろちゃん at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする