2015年12月03日

「坊っちゃん」夏目漱石

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物理学校を卒業し、すぐに四国の中学校に赴任した“坊っちゃん”。

ですが周りにはろくなやつがいません。

校長の“狸”、教頭の“赤シャツ”、英語教師の“うらなり”、数学教師の“山嵐”、画学の“のだいこ”。

どれも一癖ある連中です。

生徒からも洗礼を受けます。

初めての宿直で蒲団の中に数十匹のいなごを入れられたり。

そして普段の行動が筒抜け。

天麩羅屋でどうしたの団子屋でどうのと翌日の黒板に落書きされてあります。

江戸っ子で一本気な坊っちゃんにとってはむかつくことばかりです・・・・。

普通こういう話って最初は皆から受け入れられないけれどだんだんと友情や仲間意識が芽生えてきて・・・・となりがちですが、この作品ではそうはなりません。

山嵐とは気を許し合う中になりますが、それだけですかね。

“マドンナ”という女性が出てきますが、恋愛がどうこうなんてなりませんし。

生徒に慕われて先生先生と言われるわけでなし。

結局むかついて山嵐と一緒に赤シャツやのだいこに天誅を加え、とっととこの地におさらばします。

だらだらとした甘い青春学園物語にならないところがいいじゃないですか。

ただラストがあっけらかんとし過ぎに思いましたが。

枚数も多くなくエンターテイメント性もあり読みやすく、初めて夏目漱石を読もうと思っている人にお勧めの作品です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする