2015年12月07日

「携帯を盗み読む女」さとうさくら

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花屋でバイトするフリーターの封。

他人の携帯電話を盗んではメールのやりとりを読むのが楽しみ。

一人暮らしのアパートのマンションは盗んだ携帯電話が床を埋め尽くしています。

すべてバイブモードにしているので、ある日マンションの下の階から「天井がきしんでブルブルする」という苦情を受けます。

仕方なくマンションの隣にある不気味な洋館の庭に埋めることにするのですが、そこで白い布を体に纏いギターを持った“神様”と出会うのです。

願いを叶えてあげるという“神様”に封は彼氏になってほしいとお願いし、同棲生活が始まります。

“神様”は毎日のように封に小遣いをせびるのですが・・・・。

タイトルに興味をそそられて読んでみたのですが、どうも内容が幼稚。

読んでいて「んなアホな」と思う所も多数です。

盗まれた電話がいつまでも鳴り続けるなんてありえません。

デパートでエレベーターガールをしていたときのエピソードも同じく。

エレベーター内で携帯電話を拾うとそれが自分の彼氏の浮気相手の女のものであり、メールを盗み読んでみると封の悪口が散々書かれてあり、それを読んで彼氏にメールを送り、泣き崩れ、ヒールの踵で踏み潰す。

アホかと。

エレベーターガールにそんなことしている余裕があるわけないでしょ。

そしてデパートのバックヤードに小型家電回収箱というのがあり、捨てられた携帯電話がメールを受信しているとか。

契約が切れていない携帯電話を誰が捨てますか。

しかもデータを残したままで。

つーか、そんな回収箱なんてのが共用のバックヤードにあるわけないし。

細かな部分にリアリティがないと読んでいて白けてしまうんですよね。

封と“神様”のやりとりはそれなりに面白かったとと思いますので、細かなエピソードをもう少ししっかりと固めてほしかったです。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする