2016年02月11日

「ひなびたごちそう」島田雅彦

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小説を書いて17年、包丁を握って14年(執筆当時)という著者が書いた食エッセイ。

自身の食経験を語りつつ、それにちなんだレシピを紹介するという内容です。

初級編、中級編、上級編、応用編と4つの章に分かれています。

それぞれの編にさほど違いはないように思いますが。

食に興味ある者としては国内や海外の出かけた先でいろんな料理を賞味するのは当然のこと。

そして料理を作ることにも興味ある人はそれらを自分の内に取り込んで、再現したりアレンジしてみるんですよね。

ということで巻末にはレシピ集が収録されています。

著者は2週間に一度ジャンクフードを食べる日を決めているとのこと。

そうすることによって“味覚を狂わせ”、ひなびた家庭料理がいとおしく思えてくると。

たしかにまずい物を知ってこそ美味しい物の値打ちもわかるわけで。

コンビニ弁当やらファーストフードに比べ、決して贅沢ではない素材ではあるけれども手作りの家庭料理にどれだけ舌も心も安らぐことか。

しかし著者の言うそのジャンクフードというのが“学生街の安くてまずい店”や“学生食堂”のスパゲティのケチャップ炒めやミックスフライ定食、鳥のから揚げと餃子の定食、半チャンラーメンなど。

それらをジャンクフードと言われてもなぁと思いますが。

ま、手作りではなく冷凍食品で賄っているような店ということなんでしょう。

ところでこの本の中で切干大根を著者が偏愛していると紹介されていまして。

いや、私もちょうど別のきっかけがありまして切干大根やらひじきやら高野豆腐やらに興味を持っているところでしたので。

さっそく切干大根を購入して自分なりにいろいろとやってみました。

普通は薄揚げなどと一緒に煮物にしますが、やはりこれが定番でいちばん美味しいかと思います。

ですが他にも使い方はあるわけで、中華風、マヨネーズ和え、ペペロンチーノ、キムチ風、玉子焼き、などなど。

いろいろと楽しんでいます。

なにより安いですしねぇ。

まさしく“ひなびたごちそう”ですね。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする