2016年02月15日

「異邦人の夜(上・下)」梁石日

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フィリピンからダンサーとして日本に来たマリア。

しかし待っていた現実はヤクザにがんじがらめにされた売春婦でした。

そんなマリアを愛した榎本。

マリアも日本で唯一心を許せる相手として榎本を愛するようになります。

榎本は在日韓国人で実業家の木村の下で脱税の手助けをしていたのですが、それをネタに5000万円を強請り取ります。

その金でマリアと逃亡。

しかしヤクザに捕まり木村は殺され、マリアはなんとか逃げ延びます。

整形して顔を変えたマリアは5000万円を元手にしてクラブを開店させるのですが・・・・。

「断層海流」の続編です。

前作が中途半端な終わり方だったのでこれでどうにか納得。(笑)

ですが続編というには前作とかなり内容がダブっており、結局前作の失敗を無理やり塗りなおしたかのような感があります。

内容もフィリピン人のマリアと在日韓国人の木村の2本立てになっており、それらはわずかに接点はあるものの、どうもまとまりが悪い。

やはりこの作家、構成があまり上手くないようで。

差別や偏見などと戦いながら日本で生きる異邦人というわけですが、マリアか木村のどちらかひとつに絞ってじっくり腰を据えたほうがよかったのではないかと思えました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする