ホルモン。
美味しいですねぇ。
酒のアテとしては確実に正肉よりも上に君臨します。
でもワインという感じではないですね。
やはりビールか焼酎でしょうか。
さて、この本ではそんなホルモンを食文化としていろんな面から紹介しておられます。
ただ単に焼肉好きの人があちこち焼肉屋に行ってあんなの食べたこんなの食べたというような内容ではありません。
しかし決して堅苦しい内容ではなく、実にあっけらかんと楽しく読めます。
まずは部落や在日朝鮮人の歴史から入り、取材しておられます。
ホルモンを語る上でやはりこれは避けて通れませんしね。
なので部落のホルモン料理である『ころ炊き』や『ドロ』などといった料理も紹介しておられ、私などはそんな料理があるなど初めて知りました。
そして最近大阪でよくみかける『かすうどん』に使われる油かすの製作現場を取材したり、牛や豚に限らず馬肉でつくる『さいぼし』を取材したり。
海外にまで足を延ばしておられます。
BSE騒動に怒ったりも。
非常にバラエティに富んだ内容です。
著者のホルモンにかける愛着がひしひしと伝わってくるこの一冊、ホルモン好きはぜひ読むべし。
ラベル:グルメ本