2016年03月22日

「寵児」津島佑子

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離婚し、ピアノ教室の雇われ講師で生計を立てている高子は36歳。

中学受験を控えた娘、夏野子と二人暮らしです。

しかし夏野子は高子に不満があるのか、受験勉強に専念したいという理由で高子の姉の家に居候しています。

高子の許に帰ってくるのは週に一度。

離婚してからもつねに男の存在があった高子ですが、そのような状況の中、現在付き合っている長田の子供を宿します・・・・。

いわゆるシングルマザーというやつですか。

しかしこの作品では女手で子供を育てている女性の社会的地位がどうのこうのという主張はありません。

母親であり女である高子のまるで子供のような内面の葛藤を描いています。

娘の夏野子に対しても自分の子供ではなくひとりの女として感情をむき出しにしてみたり。

ひたすら自分なんですね。

自分の感情の赴くままに生きようとしているように見えます。

ちょっと精神的に破綻をきたしているようにも私には思えたのですが。

まあそれほど自分の人生に一途ということなのかもしれません。

なんといっても人生の主人公は自分自身ですからねぇ。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする