ある朝、目を覚ますと名前を失くしていた主人公。
動物園でラクダを見ているといきなり「私設警察」を名乗る大男たちに捕まり、洞窟の奥へ連れて行かれます。
そこで裁判にかけられた主人公は・・・・。
とても不条理でややブラックな小説です。
しかし「ですます調」で書かれた文体はユーモラス。
名前を失くすということはこの世界での存在を失うということです。
名前もなくその理由について弁明もできず、一方的に犯罪者扱いにされ。
異質な者を晒し上げる怖さがあります。
名刺や服やネクタイ、眼鏡、靴などがキャラクターとして言動するあたりなど、「不思議の国のアリス」を思わせる雰囲気があります。
ですがファンタジーではありません。
夢を小説にしたのともちょっと違いますね。
私が感じたのはそんなところですか。
ま、正直言いましてあまりよくわかりませんでした。(笑)
ラベル:小説