2016年04月29日

4月の一冊

今月読んだのは以下の14冊です。
 
・「オタク学入門」岡田斗司夫
・「牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)」山本一力
・「酒飲みの医学」田多井吉之介
・「無花果日誌」若合春侑
・「小泉式 食べ飲み養生訓108」小泉武夫
・「竹熊漫談 マンガ原稿料はなぜ安いのか?」竹熊健太郎
・「64(ロクヨン)上・下」横山秀夫
・「さいごの色街 飛田」井上理津子
・「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク
・「実践 料理のへそ!」小林カツ代
・「日本一江戸前鮨がわかる本」早川光
・「テッカ場」北尾トロ
・「レストレス・ドリーム」笙野頼子
・「きつねうどん口伝」【松葉屋主人】宇佐美辰一 【聞き書き】三好広一郎 三好つや子

「オタク学入門」、昔のマンガやアニメ、映画に興味のあった人なら楽しめる一冊。

そうでなければちんぷんかんぷん?

「牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)」、さすがに読ませる作品でしたが、話のまとめがどうも。

最後がちょっと肩透かしな印象でした。

「酒飲みの医学」、酒飲みとしてはやはり目を通しておきたい一冊ですね。

といっても45年前の出版ですが。

「無花果日誌」、デビュー作と違って初々しい(?)青春小説。

なるほどこんなのも書かれるのかと。

「小泉式 食べ飲み養生訓108」、食にまつわる格言やことわざを紹介しつつ、著者の経験や知識による解説があります。

気さくに楽しめました。

「竹熊漫談 マンガ原稿料はなぜ安いのか?」、マンガ界の裏話をいろいろと。

業界に興味ある人はぜひ。

「64(ロクヨン)上・下」、読み応えありの力作でした。

ですが最後に消化不良感がありましたね。

「さいごの色街 飛田」、なかなか外からではわからない世界をがんばって取材されたと思います。

それでもまだ物足りない気がしたのですが。

「2001年宇宙の旅」、SFの名作ですね。

でも小説よりも映画が評価されているのかな。

「実践 料理のへそ!」、家庭で料理するときのちょっとしたコツを紹介しておられます。

いつでも手に取れる所に置いておくと便利かも。

「日本一江戸前鮨がわかる本」、寿司といってもピンキリですが、ここで紹介されているのはピンのほう。

キリのほうにはこのような本は必要ありませんものね。(笑)

「テッカ場」、オークションなどで熱くなる人たちを観察するというような内容です。

もうちょっとバラエティがあればと思いました。

「レストレス・ドリーム」、いつもながらシュールで難解な笙野作品。

でもこんな小説を書く人はそうそういませんので貴重です。

「きつねうどん口伝」、きつねうどん元祖の店のご主人が手の内を披露。

うどんを愛する気持ちと、だからといって誰にでもまねできるものではないという自信でしょうか。

では今月の一冊。

候補は「牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖(二)」と「64(ロクヨン)上・下」です。

どちらも最後がちょっと腑に落ちなかった感想が共通しています。

ですが両方ともさすがの読み応えで、やはり力の入り具合で上回る「64(ロクヨン)上・下」でしょうか。

4月の一冊はこれで。

Cimg2759

Cimg2758

posted by たろちゃん at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月27日

「きつねうどん口伝」【松葉屋主人】宇佐美辰一 【聞き書き】三好広一郎 三好つや子

Cimg2767

きつねうどん。

うどん屋にはいろんなお品書きがありますけど、私の住む大阪ではいちばんの定番はやはりきつねうどんです。

きつねうどんの発祥には諸説あるのですが、この本で紹介されている大阪南船場の「松葉屋」(現在は「うさみ亭マツバヤ」)が元祖とされています。

その「松葉屋」二代目主人の宇佐美辰一氏に聞き書きしたのが本書です。

いやぁ、すごいこだわりですね。

素材といってもいろいろあります。

小麦粉、昆布、節、水、塩、砂糖、みりん、醤油・・・・。

そして道具。

もちろん技術も必要です。

それぞれにここまでこだわるかというほどの熱意があります。

それらの秘訣を惜しみなく公開しておられます。

こんなのを読むとうどん一杯といえどもおろそかにはできませんね。

さっそくこの店のきつねうどんを食べに出かけたいという気になりました。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 『う』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月25日

「レストレス・ドリーム」笙野頼子

Cimg2768

夢は文学になり得るかというわけで、いろんな作家が夢を小説に昇華させています。

この作者もそんなおひとりで、不条理で幻想的な作品を書き続けておられます。

本作はタイトルからもわかるように、これはもろに夢の話です。

夢の中の街、スプラッタシティ。

『私』こと桃木跳蛇とゾンビが壮絶なバトルを繰り広げる悪夢な小説です。

難解といえばかなり難解ではあります。

これはもう読みながらこの世界に身を委ねるしかないわけで。

ワープロを使ったバトルはゲーム的であり、言語の解体でもあります。

フェミニズムを使用した言葉のテトリスのようですね。

私の読解力ではこの作品の正当な値打ちはわかりませんが、しかしよくもまあこのような小説をという力作だとは思います。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

「テッカ場」北尾トロ

Cimg2769

理性を失くし、欲望全開になるような場所。

そんな場所を著者は“テッカ場”と名付け、人々の理性のリミッターが振り切れる瞬間を見たいと色々な場所に出かけます。

オークションやフリーマーケット、撮影会、バーゲンセールなど・・・・。

う~ん、狙いは面白いと思うのですが、さほど“テッカ場”ではないような気が。(笑)

競走馬のオークションや不良債権の競売物件など一般的にはあまり知られていないモチーフは興味深いのですが、理性を失くすというほどでは・・・・。

たしかに西洋人形のオークションでオバサンがムキになってどんどん値段が釣り上がっていくのは理性を失くしているのかもしれませんけども。

バーゲンセールもそうですけど、女性が殺到する様は修羅場ではありますが、なんだかちょっと違うなという気がします。

なので個人的には著者の意図ではなく、自分には縁のないさまざまな世界を覗き見るという感覚で読みました。

それにしても著者の北尾さんはいろんなことに首を突っ込んでおられますねぇ。(笑)

posted by たろちゃん at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月21日

「日本一江戸前鮨がわかる本」早川光

Cimg2770

寿司屋って怖いですよね。

まずいちばん何が怖いかといいますと、やはり値段でしょう。(笑)

値段がわからないのが怖い。

でも今はネットやガイドブックなどで前もって予算を知ることはできます。

電話で確認もできるでしょう。

わかっていても値段が高いというだけで怖い。

そしてマナーが怖い。

初心者丸出しで行けば馬鹿にされるのではないかと。

というわけで、私は高級な寿司屋には行きません。(行けません 涙)

お金もありませんしメシ食うのに気を使うのも馬鹿らしいですから。

ですが回転寿司などとは違って本格的な江戸前鮨の店にはやはりならではの魅力があります。

まず寿司そのものが回転寿司やスーパーのパックのものとは別物でしょう。

凛とした雰囲気の店でカウンターに座り、目の前で職人が握るのを目の当たりにしつつ食べる鮨。

さぞかしと思います。

そんな鮨屋の入門書が本書です。

基本編、応用編、基本のネタ、名店案内、江戸前鮨の歴史という内容。

寿司というといろんな人がいろんな通ぶったことを言います。

まずはあっさりしたネタから食べてじょじょに濃いネタへとか。

大きなお世話です。

いきなりトロを食べるとそのあとのネタの味がわからなくなるとか言う人がいるんですけど、私はそんなことないと思いますね。

そこまで人の味覚はヤワではないと私は思っているのですが、そのような人もいらっしゃるようで。

トロの脂ごときで他の味がわからなくなるのなら、他の料理を食べても同じことです。

話が逸れましたが、本書ではそのような注文の順番は無いといいます。

そしてまずはシャリの味を覚えようと。

これってラーメンでスープよりもまずは麺だなんてのに似ています。(笑)

で、シャリとネタの相性、握り方も覚えようと。

店でどのように振舞うのがいいかなんてのも。

江戸前鮨といえばやはり東京、特に銀座となりますか。

そのような場所の鮨屋に出かけるのならば一読しておいたほうがいいかもしれません。

私は100パーセント行くことがありませんが、いちおうこの本で勉強しておきます。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする