2016年04月19日

「実践 料理のへそ!」小林カツ代

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料理のツボといいますかコツといいますか。

そういうのを紹介しておられます。

紹介されているのもシンプルな料理です。

でもツボを抑えることによって手間をかけずに美味しく仕上がりますよと。

そして実践においてのテクニックですね。

ごはんを炊くときにちょっと塩と酒を入れるといいですよとか、だしを取るとき煮干しは水からというけども煮立ってから入れようが変わりはないとか。

昆布や鰹節は煮立ててもいい、ぎゅっと絞ってもいいとか。

その他調味料や道具についてもちょっとした豆知識が書かれています。

魚を使ったまな板を洗うときは必ず水でとか。

文体がちょっと馴染めませんけども、ためになり楽しく読めました。

台所に置いておくと便利かもしれませんね。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月17日

「2001年宇宙の旅」アーサー・C・クラーク

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300万年前の地球。

ヒトザルは自分の背丈の3倍ほどもある透き通った直立石(モノリス)を発見します。

これはいったい何なのか。

そして2001年。

月面に強力な磁気異常があり、磁場の中心にドリルを入れてみると高さ3メートルほどの漆黒のモノリスが発見されます。

調べてみるとおよそ300万年前に作られたことがわかりました。

まだ人間が存在していなかった時代に誰がそのような物質を月に埋めたのか。

モノリスは強力な電波エネルギーを土星に向けて放射。

何が土星にあるのか。

その調査のためハル9000という人間と会話もできる頭脳を持つコンピューターを搭載し、5人のクルーたちを乗せたディスカバリー号は土星に向けて出発します。

ですがハル9000は人間に反乱を起こします・・・・。

読みまして静寂な小説という印象を持ちました。

宇宙船内での緊迫した場面もあるのですが、やはり宇宙という無音の世界からのイメージでしょうか。

閉所恐怖症の私としましてはちょっと息苦しさもありました。(笑)

ひとり生き残ったクルーのボーモンが見たものはなんだったのでしょう。

めまぐるしく変わる様々な風景は宇宙の歴史なのか。

人類はいったい誰にコントロールされているのか・・・・。

この作品が発表されたのは1968年。

2001年はまだまだ遠い先のことだったわけで設定にはこのような時代が到来しているのではという予測的な面もあったのでしょうが、現在からすると大幅なズレがありますね。

こういう未来の話を書く場合、年代を具体的に設定してしまうと実際その時代になったときのギャップが気恥ずかしい。

しかしこれはSFという空想ですからこれはこれでいいんですけども。

ラベル:海外小説
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2016年04月15日

「さいごの色街 飛田」井上理津子

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大阪の西成区に飛田新地という街があります。

いわゆる遊郭ですね。

この本ではタイトルでも色街と表現しておられますけども。

いやまあ確かにこの界隈、その雰囲気は別の時代に来たのかというような趣があります。

同じような造りの『料亭』が並ぶ街並み。

夜ならその玄関には妖艶にライトアップされた女性が座っておられます。

そして呼び込みのおばちゃん。

いやしかし、その女性たちのレベルの高いこと。

私もときどき目の保養をさせてもらっております。(笑)

そんな男性の街に女性の著者が飛び込み、長年にわたって取材をされたのがこの本です。

まず私が思いましたのは、やはり女性の目線だなということ。

この街にカルチャーショックを受けるのは初めての人なら誰しもでしょうけど、ここで行われている行為に関してやけにこだわっておられる。

たしかに公にできることではありませんが、男の私からすればなにをいまさらなことです。

事実上公認状態ですし。

でも女性からすればやはり黙認するわけにはいかないんでしょうかね。

西成警察にも問い合わせておられます。

そしてこの街に関わるいろんな人たちに取材しておられるのは大変なご苦労だったと思います。

女性が書いた本であるというのを強調するのは著者にとって本意ではないかもしれませんが、しかし女性が店の前を通るだけで嫌がられる空気のある界隈です。

よくぞまあ女性の手でと思いました。

ただどうなんでしょう。

じゅうぶんに読ませていただきましたが、もひとつ核心にいたっていないという気がするんですよね。

玉子でいえば白身は堪能しましたけど、じゃあ黄身は? といったところです。

posted by たろちゃん at 03:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月13日

「64(ロクヨン)上・下」横山秀夫

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三上義信はD県警の元刑事で現在は広報官。

家庭では一人娘が失踪中です。

職場では警務部と刑事部の軋轢、そして記者クラブとも事件の匿名問題で揉めており板ばさみ状態です。

そんな中、昭和64年に起こったロクヨンと呼ばれる少女誘拐殺人事件の被害者宅に警察庁長官が視察に訪れることになります。

三上は調整のため被害者宅を訪れますが、遺族は拒否。

刑事部からも警務部の犬だと顰蹙を買います。

しかし遺族を説得し長官の視察を実現させるのが三上の仕事です。

警務部長からもなんとしてでも遺族を説得しろと叱責されるのですが、やがて長官視察には真の目的があることを知ります。

そして視察前日、それに合わせるかのようにD県警を揺るがす大きな事件が・・・・。

さすがの横山秀夫、ビシッと締まりのある文章で読ませてくれます。

刑事の魂を持っていながら広報官として刑事部を敵に回すような仕事をしなければならない苦悩。

組織の一員として個人を殺してでも仕事をまっとうしなければならない葛藤。

そして失踪中の娘に対して父親としてなにも理解してあげていなかったのではという後悔。

いろんな思いを抱えて三上は目の前の仕事に向き合います。

ロクヨンの真実が書かれた『幸田メモ』や長官視察の目的などに読んでいて引っ張られるものがありますし、後半三上が事件に同行して犯人を追う展開も緊迫感がありました。

ですが、結局その事件の解決が中途半端ですし、三上の娘の件もそうです。

せっかくここまで来てという消化不良感がありました。

ラベル:小説
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2016年04月11日

「竹熊漫談 マンガ原稿料はなぜ安いのか?」竹熊健太郎

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マンガ業界の裏話について書かれた本です。

タイトルは「マンガ原稿料はなぜ安いのか」。

さてマンガ家というのはいったいいくらもらっているのか。

下世話な話ではありますが、誰もが気になるところです。

この本によりますと当時(2004年)で、ちば、本宮、水島クラスで10万~10数万だとか。

1ページの金額です。

これを多いと思うかどう思うか。

ちなみに私も昔はマンガを載せていた経験があります。

一応誰もが知るメジャー誌でしたが、ページ4000円でした。(笑)

こんな金額で食べていけるわけがない。

週刊連載ともなりますとアシスタントもいります。

この人件費がばかにならない。

資材はスクリーントーンですね。

これが高い。(笑)

なので中堅どころまでは原稿料なんてほとんど経費として消えていきます。

単行本が出てその印税でようやく生活が成り立つといったところでしょう。

私がアシスタントをしたことがある先生もそのようにおっしゃってました。

ま、お金の話ばかりになってしまいましたが。

この本では原稿料の話だけではなく、その他いろいろマンガ業界や作品についての話も書かれています。

ラベル:漫画本
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