「金正日の料理人」が話題になった著者。
都合13年間を金正日の元で料理人として過ごしてきました。
なので日本人としては誰よりもファミリーのことをよく知っています。
金正日のあと最高指導者の地位を継ぐのは長男の正男か次男の正哲ではないかといわれていた中、著者は一貫して三男の正恩であると主張し続けてきました。
当時三男の存在はほとんど知られておらず著者の経歴も眉唾扱いされたりしたようですが、現実に正恩が後継者指名されることにより俄然注目を浴びることになります。
この本でも金正日や周りの内情についてかなりな事まで書かれています。
正日の食についてははもちろん、妻のこと、子供たちのこと、愛人のこと。
偽造パスポートや偽札造り、核シェルターの存在など、そんなことまで書いていいのかと。
他人事ながら心配になります。
北朝鮮時代は常に言動が監視され、軟禁状態になったことも。
2012年には子供の頃から遊び相手だった金正恩から招待を受け、11年ぶりに訪朝しておられます。
今後日本人でここまでファミリーに身近に接することができる人が現れるとも思えませんので、貴重な存在ではありますね。
ラベル:ノンフィクション